2ntブログ

伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (42) どうしようもなくて・・・

日に日に酷くなる雅憲

「雅憲君・・・今日も本当にどうしたの・・・・?」

髪の毛は肩まで伸びて、ふんわりと毛先が内側にカーブしたボブ・・・
アイシャドーに薄っすらとピンク色した口紅に・・・
服装は、上から、紺色のジャケットにラップキュロット、首にはスカーフを巻いて・・・
手提げ鞄を腕にかけ事務所に入ってきた・・・

「えっ!!うそ・・・やだ~・・・また・・・あたし・・・どうして・・・」

今では、普通に女物の服を着て出勤てしまい、他の人に言われて初めて気が付いて、慌て着替える日々が続いた。
ただ、男物の服に着替えても、既に体つきが女体型になっている為、どうやってもその体型を隠すことが出来なくなっていた。

帰宅後、毎日この体型を隠す事を考える雅憲

「こうすれば・・・何とか胸の膨らみは誤魔化せるかしら・・・」

大きな布を身体に巻いて何とか膨らみを隠そうとする雅憲、きつく巻こうとして引っ張ると巻いてあった布が解け滑り、乳首を布がかすった。

「あん!!」

瞬間今まで感じた事にない電気が走るような感覚に襲われた。

(な、なに?この感覚・・・・あたし・・・やっぱり・・・これって・・・本当に・女に・・・?なんで・・・どうして・・・・)

どうしていいのか分からなくなる雅憲、不安になり成人になってからないた事がなかった雅憲だったが、ついに我慢できず、ポロリと目から涙がこぼれると声を出してないてしまった。

(そう言えば・・・あたし・・・あの時も・・・夢で・・・えっ!!じ、じゃあ・・・あの時の・・・・)

伊集院邸でかかった装置の事を思い出し、あの時は分からなかったが女になった夢を何度も見て、女人化されてしまった事だと思い、この事は行ってはいけないと言われていたが、所長に相談しようと決心した。

「グスン、グズン・・・・所長~・・・実は~・・・」

泣きながらあの当時の事を所長に話した。しかし、出かける時にはきちんと化粧をし、服も・・・

今回の服装は、暖かいせいか、長袖ブラウスに灰色のベストに首元には紺色のリボン形のネクタイに、灰色のキュロット・・・・

そして、髪型は栗色のセミロングに・・・

どこから見てももう、女性にしか見えなかった・・・しかも、仕草までもが・・・

「・・・・・・・・・・・・そ、・・・そんな事が・・・・じゃあ・・・この変化も・・・そうなのね・・・・」

「分かったわ・・・あたしが何とかしてあげる・・・」

伊集院の仕業と判断した河西弁護士は、今まで色々と連絡を取っていた仲間に助けを求める為、受話器を取ってある所へ電話を掛け始めた。

「実は~・・・うちの子が・・・そうなの・・・あの伊集院に・・・えっ?あたし?いいえ・・・変わってないわよ・・・?それがどうかしたの?・・・えっ?話し方が変?ふふふ・・・気のせいよ・・・気のせい・・・前からこうだったわよ・・・ええ・・・例の方法で、最終打ち合わせは当日で・・・ええ・・・そうね・・・お願い・・・じゃあ・・・」

カチャッ!!

伊集院と合うように設定は河西弁護士がやる事になり、伊集院と合う当日に打ち合わせと言う事で仲間達とは話しが付いた。

しかし、河西弁護士自身が女人化してきている事は、本人どころか、雅憲も伊集院邸での脳内改造によって、気が付かなかった。ただ、電話を受けた仲間は不思議な感覚で受け止めていたに違いないが・・・

数日後、雅憲の事で伊集院に会う約束をする。

約束と言うか、色々と調べた事を全て公表すると言う脅迫まがいな用件であったが・・・

伊集院を捕まえ、その手下と交渉すれば、雅憲を元に戻せると思った河西弁護士だった。

しかし、この河西弁護士の計画自身が、伊集院の策略だという事に、まったく気が付いていなかった。

(ふふふ・・・どんな風にして甚振ってあげようかしら・・・)

伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (41) もう止められない・・・

雅憲の帰宅後、一人になった河西弁護しは、今朝、雅憲が着てきたスーツを見つめ・・・

(この服・・・もしかしたら似合うかも・・・うふふ・・・)

少しの間、その服を見つめ・・・

ハッ!!

「いかん、いかん・・・いったい何を考えてるんだ!!この服が似合うなんて・・・・いったい何を考えているんだ・・・」

頭を左右に振って、変な考えを吹き飛ばして、他の事を考え始めた。

気を紛らわせる為、外に出て歩く事にしたが

すれ違う女性の服装を見ては、時々自分があの格好をしたら、どうなんだろうか、またブティックのマネキンの服を見ては、どうなんだろうかと考えてしまっていた・・・


数日後、

服装はいつもと同じ男物の服で出勤したが・・・

「・・・・・どうしたの~・・・その顔・・・」

雅憲が入ってくるなり顔を見て驚いた表情をして固まる河西弁護士

「えっ?何ですか?所長~?」

「貴方・・・その唇・・・」

「え?唇?・・・」

「そうよ、唇・・・やけに赤く・・・・」

慌てて洗面所の鏡で確認しに行く雅憲

「えっ!!・・・う、嘘・・・な、なによ・・・これ・・・あ・・・あたし・・・・」

慌てて、化粧を落とそうと必死に顔を洗う

「やっぱ~最近の雅憲君おかしいわよ~・・・」

最近の様子の変化を心配する河西弁護士、ただ、本人も毎日食べている女人化薬入りの弁当と、バーでミルダに打たれた薬の影響で女性化していたが、二人とも薬の影響で気が付いていなかった。

「どうしちゃったのかしら~・・・・あたし・・・なんで・・・なんで・・・」

帰宅し、椅子に座り悩む雅憲

「・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「そうだ・・・こんなに落ち込んでいても仕方ないわ!!気晴らしに買い物でもしたら・・・」

出かけようと玄関まで行き・・・何かを思い出して、また部屋に戻って・・・

「ふふふ・・・出かけるのなら化粧をしないといけないわね・・・♪~♪~♪~」

何故だか部屋に置いてある化粧台に座り、数少ない化粧品で自然に化粧をし始め、そのままラフな格好に着替え直し、買い物に出かけてしまった。

「ふふふ♪・・・今日は可愛い服でも買って来ようかしら~♪」

デパートからブティックまで・・・

「この服いいわね~・・・」

「あっ!!このスカートも・・・」

「この下着なんて、いいじゃない・・・」

「あっ!!・・・このキャミも・・・・」

色々と衣料品を買い込んだ後に行った先は、化粧品を見に・・・

「この口紅なんて良さそうかしら~・・・ん~・・・こっちの方が良い見たいね!!」

「このマスカラも・・・後はファンデーションも・・・」

と化粧品を物色していると、なんとなく違和感のある女の子が店員に質問しているのが目に付いた。

「あっ・・・あの~・・・」

すこしおどおどして、辺りをキョロキョロしながら店員に声をかける女の子

「はい、なんでしょう~?」

にっこりと笑って、その女の話を聞こうとする店員

「あら~・・・この前の・・・妹さんね?」

「えっ!!あ、あ・・・はぁ~・・・はい・・・」

「くすくす・・・どうしたのかしら~?今日は一人なの~?」

「えっ!あ、あの~・・・はい・・・一人で・・・」

「そう~・・・一人で・・・で、お姉ちゃんのお使い?それとも~・・・・」

「あ、え、え~っと・・・その~・・・ぼ、あっ!!・・・私の・・・こ、これ・・・・これを下さい・・・」

そう言うと顔を真っ赤にした女の子は手に持っていたメモを店員に手渡した。

「ふんふん・・・わかったわ!!すぐに用意するから、あそこのカウンターの前にある椅子に座ってて・・・」

そう言ってメモに書いてあった化粧品を探しに行ってしまった。

「う・・・はい・・・」

(なんだろ~・・・あの子・・・可愛いけど、何か違う様な・・・・うふふ・・・まっいいわ!!今日はこれだけ買って帰りましょう)

籠に入っている商品をレジに持って行き、会計を済ませ帰宅した。

帰宅後、部屋の中は一人ファッションショーをしていた。

伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (40) 昨日の効果が・・・

次の日から、河西弁護士と雅憲の身体に異変が出始めていた。

体つきが今まで以上に女っぽくなり、仕草や話し方までも・・・

しかし、本人達はその事を自覚していなかった。

ピピピピピピピピ!!!!

(う~・・・もう朝なの~・・・まだ寝たい・・・・)

目覚まし時計のベルのスイッチを切り、ぼ~っとしながら洗面を済ませ、何も考えずに着替えをし、出勤する。

(何だか今日の服はやけに窮屈よね~・・・それに歩きにくいわ・・・なぜかしら~・・・?)

ただ、脳内女人化を受けている雅憲の方が河西弁護士よりも早い段階で女人化し始めていた。

(なんだろ~・・・なんで皆、あたしの事じろじろ見るのかしら~・・・おかしいわね~)

ガチャッ!!

「おはようございま~す!!」

「ああ、おはよう・・・・・・・・・・・・・」

挨拶をし、こっちを見てそのまま固まってしまう所長

「どうしたんですか~所長!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「も~・・・何も言わないと分からないじゃ~ないですか~・・・なんだか今日はすれ違う人皆があたしの事じろじろ見ていくんですよね~・・・そんなにおかしいですか~あたし・・・」

自分の身なりを確認し、不思議そうに言う雅憲

「・・・・・・・・あ・・・・・・・・あ~・・・・・・・・・え~・・・えっと~・・・まず、鏡を見た方が・・・」

言葉に困る河西弁護士

「えっ?鏡?・・・・なんで鏡を見ないといけないんですか?」

「顔もそうだが・・・その服・・・その~・・・・スカート・・・?」

「えっ?・・・スカート・・・?」

下を向いて確認すると確かに女性用のスーツを着ている・・・・

「えっ?なんで・・・なんで・・・」

慌てて、全身を確認しに洗面所にある鏡を見に女走りで駆けていく雅憲

「いやややややややや~・・・・・・そ、そんな~・・・な、なんでなのよ・・・・」

洗面所の方から、大きな悲鳴が聞こえる。

出勤し事務所で所長に服装が女性用だと言うことを言われ驚く雅憲、偶然事務所に置いてあった着替えがあり、その服に着替え、その日は何とか過ごせた。

(でも・・・なんで女性用のスーツがあの部屋にあるんだ・・・いったい俺はどうなってるんだ・・・)

なんで、この様な事になってしまったのか考え病院に行こうか悩む雅憲

しかし、この日は疲れから来ているのだろうと判断し、伊集院から貰った薬をしっかりと飲んで休む事にした。

伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (39) 伊集院、行動開始!!

事務所近くのバー (夢の世界へ) では・・・

「まずは、おめでとう!!」

「あっ、ありがとうございます!!」

「じゃあ、乾杯!!」

ビールで乾杯をし、二人とも一気に飲み干す。

「ふ~・・・あ~こんなに美味しいなんて・・・それにしても長かった~」

飲み干したビールのジョッキを置き、今までの事を思い出して話す雅憲

「はっはっはっは!!でも昔は、合格まで10年以上かかった試験だからな~・・・それに比べると早いほうだよ!!」

「そっ・・・そうですか~・・・でも最近は短期で合格する人も多いし・・・」

「短期で合格する者もいれば、長い期間かけて合格する者もいる・・・でも、中には諦めてしまうものもいるからな~・・・そう、考がえれば雅憲君は良くがんばった!!合格すればみんな同じなんだから!!もっと自信を持って・・・・」

色々な話をして、時間が過ぎていく・・・

と、何処からとも無く聞き覚えのある様な声が店内から聞こえてきた。

(あれ?どこかで聞いた声が・・・)

辺りを見渡し確認すると、そこには伊集院とミルダと彩の三人がいた。

「所長!!そう言えば以前、凄い美人がいたって言う話しましたよね!!」

「ん?そうだったか?ん~・・・・君は毎回そういうこと言ってたからな~いつの美人の話だ?」

ほろ酔いの河西弁護士に教えようとした時、伊集院の方から、こちらに近寄ってきた。

「お久しぶりね・・・・雅憲君・・・・ふふふ・・・」

「あっ!!どうも~・・・・あっ!そうそう、所長、こちらが・・・・」

所長に彩以外の伊集院とミルダの事を紹介しようとした時、伊集院が話し始めた。

「ふふふ・・・・紹介しなくていいわよ・・・だってこの人私の事知っているんですもの・・・・」

「えっ?そっ・・・そうなんですか~・・・な~んだ・・・所長~!!」

と振り向くと、ほろ酔い気分で寝てしまっていた・・・

「あっ、今起こしますから・・・」

そう言い、揺すって起そうとしたが、

「いいのよ、今回はあなたに用事があって来たから・・・河西弁護士にはまた後日お話しする事で・・・・」

「あ、はぁ~・・・」

「ふふふ・・・見たわよ!!合格発表!!良かったわね・・・これからは、何かあったら貴女に頼もうかしらね・・・」

「そ、そんな~・・・まだ自分には・・・・」

「くすくす・・・頼りにしているわよ・・・憲子ちゃん・・・」

急に鋭くなった視線で雅憲の顔を見つめる伊集院、それに驚き言葉が出ない雅憲

「え?・・・憲子?・・・・」

「ふふふ・・・どうしたの?雅憲君・・・」

「え、あ、いや~別に・・・・」

伊集院が言った、先ほどの言葉が引っかかっていたが、どうやって聞いていいのか分からず・・・

「そう・・・じゃあ、私達はこれで・・・・」

「そうですか・・・じゃあ・・・」

別れ際に、伊集院と一緒にいた彩が雅憲に近づき、聞こえるか聞こえないかの小声で

「ちょっと、チクッってするけど我慢してね!!」

と言い、手に持っていた器具を腕に当てた。

パシュッ!!

「いたっ!!」

反射的に腕を引っ込める雅憲

「あっ・・・ごめんなさい」

何も無かったかのように雅憲の行動に驚いたふりをする彩

「え?あっ・・・いえ・・・なんでも・・・」

急な事で、何をされたのか理解が出来なかった。

「ふふっ、よかった~・・・じゃあ、また今度会いましょうね~・・・」

(今度会うときは、もう憲子ちゃんになってるかしら・・・ふふふ・・・所長の女人化を手伝ってあげてね・・・)

「あ、うん・・・・」

「ミルダ、そっちの方はどう?」

伊集院がミルダ中尉に確認すると

「はい、本人は寝てしまっているので気が付いていませんが、確実に投与いたしました。」

「ふふふ・・・そう・・・これからが楽しみね・・・」

そう言って、伊集院と彩は店を出て行ってしまった。

(さっきのは一体何だったんだろ~・・・静電気だったのかな~・・・痛かった場所も分からないし・・・まっいいか~・・・)

女人化を促す薬を打たれた事に気が付かない河西弁護士と雅憲・・・ただ、気が付いたとしても既に遅いが・・・

伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (38) 合格!!

合格発表日!!

試験の手応えもよく、今回は確実に合格できると確信していた雅憲だったが、合格者の番号を確認するまでは落ち着かなかった。

この日も、事務所に出て仕事をしていたが、まったくと言って良いほど手が付かない状態だった。これは、河西弁護士も同じ事だった!!

「そろそろ、ネットで確認できそうな時間帯じゃないか~?」

「そっ・・・そうですよね・・・じ、じゃあ、ちょっと確認してみます・・・・」

事務所のパソコンから法務省のページを開き、確認しようとするが・・・

「あ~・・・まだ駄目みたいですね~・・・・もう少し後で・・・」

「そっ・・・そっか~・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

少しの間、沈黙状態が続いた・・・・

何度か、ページの更新をしていると、やっと発表のページにつながった。

「え~っと・・・・・・・・・あっつ!!」

もう一度、受験票の番号を見直し、再確認する。

「所長~!!・・・・番号!!ありました!ありましたよ!!」

所長を見つけ、嬉しさのあまり大声で叫びながら所長に言った。

「そっ・・・・そうか~・・・うん、うん・・・ほんと・・・おめでとう!!」

雅憲と反対に落ち着きながら、内心では一緒に合格を喜びたいが、気持ちを押さえ、一言お祝いの言葉を述べた。

「よし!!じゃあ今日は予定もないから早めに事務所を閉めて、お祝いで飲みに行こう!!」

雅憲は知らないが、実は、偶然に予定が入っていなかった訳ではなく、河西弁護士は、仕事をずらして予定を入れない様にしていた。

その日は、夕方から、二人で合格のお祝いの為、近くのバーで飲む事になった。
プロフィール

0たか0

Author:0たか0
注意R-18です。
鏡(IF)の世界のお話へようこそ!
管理人の0たか0です。
ここでは、お気に入りの同人作品やサイトの紹介、
またまた、それに感化させられて自分自身で書いた小説を載せています。

(注意)このブログは成人向けの内容が入っていますので、
18歳未満の方や、内容に不快感をお持ちの方は、
もうし訳ありませんが、ご遠慮させていただいています。

リンクフリーです!

感想や何か話があると言う方は、掲示板の方に記載してください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード