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悪魔の少子化対策プログラム (13) これから・・・

あれから少しして、突然に気分が悪くなり検査を受けた・・・
先生から告げられた言葉は、4ヶ月だった・・・
(いったい・・・何が4ヶ月なんだろう・・・と最初は思ったけど、周りの研究員の人の説明で理解が出来た・・・そう・・・いわゆる「おめでた」・・・
男だった私が、子供を授かるなんて信じられない・・・今回は、自ら望んでではなく誰のか分からない冷凍物のサンプルで、おめでただけど・・・今度は好きな人の子供を産みたいなぁ~)
と、ルームメイトだった友人の顔を思い浮かべていた・・・
(彼・・・今何してるのかな~・・・・)

あれから数年後・・・
初めて産んだ子供の授乳の期間が過ぎ、研究の為だとかいわれ、我が子と引き離され、研究所から追い出された私は、あの時、気になったルームメイトを探した・・・
しかし、見つからなかった・・・

数ヵ月後、街中を歩いているとすれ違いさまに、手紙のようなものを手渡された・・・
そして、その手紙を読んでみると、研究所の研究員が話したいことがあるみたいなことが書いてあった・・・
(なんなよ!!無理やり子供を引き離しておいて・・・追い出すだけ追い出して・・・
今度は、話したい事があるから来い?都合よすぎない?でも~・・・)
腹を立てながらも、研究所に行かなければいけない様な感じがし、研究所に行くと・・・
なんとなく見覚えのある様な顔をした女性が立っていた・・・
「えっ?も、もしかして・・・あ、貴女は・・・」
直感なのか?ピンときた・・・
あれは間違いなく彼だ・・・
そう・・・ルームメイトだった彼・・・
「えっ・・・ええ・・・そうよ・・・コ、コウジがいなくなってから、半年近く探してたら・・・ここにいるとか言われて・・・調べに来たら・・・そしたら・・・こうなっちゃって・・・」
(コ、コウジ?だれ・・・コ・・・コ・・・コウ・・・ジ・・・えっ?)
彼にコウジと言われた瞬間、何か引っかかっていたものが走馬灯の様にス~っと流れて、頭が真っ白になった・・・
男だった時の記憶が頭の中で思い出されたが・・・
(そ、そうだったの・・・私の名前は・・・コウジ・・・そうコウジだったのよね・・・ふふ・・・でも・・・もういいの・・・私はもう男でないし・・・今の私の名前は麻友だから・・・)
だが、今まで受けてきたフタナリ思考プログラムによって脳内の男を抑えられ、既に思い出とだけしかとらえられなかった・・・
「コウジ・・・ふふふ・・・コウジかぁ~懐かしいわぁ~・・・」
昔の記憶に懐かしさを感じながら、彼、いや、彼女の顔を見つめる・・・
彼女は、男の時の様な威勢は無くなって、どこか可愛らしい様に見えた・・・
(彼も私と同じ様に脳内変更装置にかけられたのね・・・本来なら可哀想・・・と思うのが正しいのだけど・・・でも・・・そのおかげで・・・また会えたのだから・・・)
「くすっ・・・そうだったの・・・でも・・・もう私、コウジじゃないのよ!!私の名前は麻友って言うのよ!!」
満面笑みで自分の名前を彼女に言うと
「・・・麻友・・・?」
少し、不思議そうな顔して、名前を読んだ
「ええ・・・」
二人が見詰め合っていると、
「ふふふ・・・これからは、二人共が好きな人の子供を授かることが出来るのよ・・・
ふふっ・・・早速、したいでしょ?」
怪しい笑みでこちらの顔をのぞく研究員
「えっ?」
「ほ、ほんとに?」
まさか、こんなことになるとは思いもよらない二人は、驚いた表情で研究員の顔を見つめる
「ええ・・・でも、もう外には戻れないわよ・・・どうする?」
答えを知っている様な顔して、質問した
「ふふふ・・・そんなの・・・決まってるじゃない!!」
後ろにいた最初に私をさらった研究員に言われ、彼・・・いいえ・・・彼女と私は、迷う事無く、あの研究所の中に入っていった・・・
(ふふふ・・・もう良いの・・・外の世界に戻れなくたって・・・二人でいられるのなら・・・それだけで幸せなの・・・しかも・・・彼女の子供まで授かれるなんて・・・ふふふ・・・夢見たい・・・
ふふっ、そうだわ!!人類みんな、フタナリになれば良いのよ・・・そしたら、みんな私達のように幸せになれるじゃない・・・くすくす・・・それは、きっと私達の子供が変えてくれるわね・・・ふふふふふ・・・)
と、怪しい笑みをこぼしながら研究所の奥へと消えていった・・・

そして、約1年後・・・
「オギャー!!オギャー!!オギャー!!」
「オギャー!!オギャー!!オギャー!!」

二台並んだベッドの上で、彼女達、二人同士が望んだ子供が産まれた・・・
(ふふふ・・・やっと好きな人の子供を産めたのね!)
(ふふっ・・・そうね・・・私も貴女の子を・・・)
隣同士のベッドから左右の手が伸び、手と手を握り合って見詰め合い、出産の喚起に浸っている彼女達がいた・・・
他の病院でも、フタナリ化した子供が次々と産まれ、人類フタナリ化計画は着実に進んでいった・・・

もしかしたら・・・何処かで気が付かない間に、フタナリワクチンを打たれているかもしれませんよ!
もしかしたら、すでに空中散布されたとか・・・されないとか・・・



終わり?


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悪魔の少子化対策プログラム (12) 初めての経験

数日後・・・

今では、部屋の出入りも自由になり、行きたい場所に行けるようになった。
ただ・・・研究所内に限定されていたが・・・
研究所内と言っても地下施設が充実しており、外と変わりない生活が出来る様に、ひとつの街として機能しているので問題はなかった。

コンコン!
ドアをノックする音が聞こえ、返事をする。
「はい!」
「ねえ!麻友!!今日、買い物に行かない?」
「買い物~?」
「うん!そう!買い物・・・この前着てみたい洋服があるって言ってたじゃない!」
「う、うん・・・で、でも~・・・私・・・入った事ないし・・・」
「何言ってんのよ~!行った事ないのなら、なお更じゃないの!!ね!もう着替え済んでるの?」
「う・・・うん・・・」
「じゃあ、早く出かけましょ!!」
「分かった・・・」
(ここに来て、一人の研究員が私の世話係りとしてついた・・・
最初のころは、言われることに物凄く腹が立ち、何度も言いあいになった・・・
と言っても、毎回、私が負けてたけど・・・
麻友という名前が好きになり始めてきたと同じぐらいに、彼女の事も好きになってきた・・・友達と言うか~・・・私の事を気にしてくれる、お姉ちゃんみたいな感じかな?)

それから数時間後・・・

「これなんて良いんじゃない?ん~ちょっと違うかな~?ちょっと待ってて!!」
鏡の前に私を立たせ、色々な服を持って来ては当てそしてまた、新しい服を持ってきては・・・の繰り返しだった・・・
そして、あれから2時間・・・
(も、もう・・・立ってられないよ・・・つ、疲れちゃった・・・)
まだ、鏡の前で着せ替え人形と化していた・・・
「ん?どうしたの?もしかして、疲れちゃった?」
彼女の動きについていけなく、呆然と色々な服を当てられた自分を見つめていると心配して声をかけてくれた。
「えっ?う、うん・・・す、少しだけ・・・」
と、控えめにアピールしたが・・・
「もぉ~駄目よ~!たった2時間で疲れちゃうなんて~!!まだまだお買い物はこれからなのよ~!!」
(ひ、ひぇ~!!!!!)
と、沢山の服を手に持ち無邪気な顔して微笑む彼女を見て、この先まだまだ着せ替え人形をしないといけない事を理解した・・・

そして・・・

「う~・・・・お、重い・・・重いよ~・・・」
沢山の荷物を両手で持って歩いている・・・
ちらりと、横目で彼女を見ると、手ぶらで、すがすがしい顔して歩いている・・・
途中、手を組み背伸びなんかしたりして・・・
(な、何で・・・私だけ・・・こ、この荷物を・・・?)
と、心の中で文句を言っていると、
「ふふふ・・・どうしたの?あれ?もしかして、何で私だけ荷物を持たないといけないのって思ったり?」
「だ・・・だって・・・目の前が見えないぐらいの荷物をを・・・」
と文句を言おうとしたが・・・
「しょ~がないじゃない・・・だってそれ、全部麻友ちゃんの物じゃないの~!
それに、そんなに重い荷物、私持てないもん!」
と、いかにも自分の荷物はまったくありませんよ~と言う様な顔してスタスタと歩くスピードを落とさずに前に進んでいった・・・
(あ・・・あれ?こ、この両手の荷物って・・・殆どが・・・お姉ちゃんのじゃぁ~・・・・
あ・・・もしかして・・・私・・・買い物を口実に呼び出された荷物もち?だったの?)
と、心の中で文句を叫びながら、部屋の方へと歩いていった・・・

「ふう~・・・これで、全部ね!うん!ありがと~!助かったわ~!!麻友ちゃんの洋服を買いに行ったのに、殆どが私の買い物になっちゃったみたいね~!!」
荷物の量を確認して、改めて大量の買い物をしたのかと実感する彼女だった・・・
「ううう~・・・さっき・・・殆どが麻友ちゃんの物だって言ってたのは誰でしたっけ~?」
と横目で見ながら文句を言う・・・
「あははは・・・そ、そんなこと言ったかしら~あはははは・・・」
と笑って誤魔化されてしまった・・・
「あ!そうそう!麻友ちゃんにと思って・・・はい!これプレゼント!!」
そう言って、薬局の袋に入ったものを手渡された・・・
「えっ?プレゼント?」
「ええ・・・そうよ!麻友ちゃんも女の子になったんだから・・・必要かと思って・・・」
「女の子?必要?なんだろう?」
そう言いながら、袋を開けてみると・・・
「こ、これって・・・」
中にあった箱を取り出して見ると・・・
「ふふふ・・・この前慌ててたでしょ~・・・そりゃ~初めての経験なんだからしょうがないけど・・・必要になるから・・・」
(えっ!こ、これって・・・もしかして・・・この前生理が来た時に聞いた・・・生理用品?)
なんとなく使い方を思い出し、顔を真っ赤にしてモジモジし始める麻友だった・・・
「ふふふ・・・また、使うときがあったら、お姉ちゃんが手取り足取り教えてあげるわよ!!ふーっ」
そう言い、背後から抱きつくようにして耳元で話しかけ、息をかけた・・・
「ひやっ!な、何するんですか~」
「あははは・・・も~かわいい~!あ~面白・・・まっ!それはさておき、本当に分からなかったら今から教えてあげるわよ!」
「い、いいです!!この前聞きましたから・・・きちんと入れればいいって・・・!!」
真っ赤にした顔してあわてる麻友だった・・・


そして次の月から・・・
毎日、決まった時間に白衣を来た医者らしき女性と看護士が多くの器具を台車に載せて隣の部屋まで来て、白い液体を股の穴に入れられた・・・
変わった椅子の様なベッドの様な台に座らされ、身体を固定し、
大きな筒のステンレスに入れられた冷凍になった試験管を取り出し、お湯につけて解凍し、その試験管を注射器にセットし無理やりに股を開かされてゆっくりとこぼれ落ちない様に注入された・・・
「じゃあ・・・入れるわね・・・ちょっとだけ、お腹の奥で暖かい感じがするけど、我慢してね!」
「は・・・は、はい・・・」
緊張して、身体を強張らせながら返事をしたせいか、声が震えていた・・・
細長いガラス管が付いた注射器を股の穴に入れて、ゆっくりとピストンを押していく・・・
「うぁっ!!はぁっ!あっ・・・・」
生暖かい物がお腹の奥に流れ込み、変な感じがし黄色い声が自然と出してしまった・・・
最初の頃は、ドロッとした物が入れられた瞬間、突然にお腹の奥が生暖かくなって気持ち悪かった・・・次第になれていった。
あれから数ヶ月が過ぎ、定期的の血液検査をした後・・・白い液体を入れるのは、もうしなくても良いと言われ、ちょっとホットした・・・
(だって、あれ・・・本当に気持ち悪いんだもの・・・)
その代わり、毎日朝晩の決まった時間に体温を測るようにと言われた・・・
(そう言えば、あれから急に生理が来なくなったわね~・・・ん~何でだろう・・・?)

続く

悪魔の少子化対策プログラム (11) あなたの名前は?

あれから何日が経ったのだろう・・・

「こっちに来なさい!!麻友ちゃん!」
研究員がこっちを向いて知らない名前を呼んで手招きをする・・・
(麻友?誰の事だ?)
誰か後ろにいるのかと思い、後ろを振り向くが誰もいなかった・・・
(何、言ってるのだろう?あの人・・・いったい誰を呼んで?)
「ねぇ~!!聞こえてるの?麻友ちゃん?ねえ!」
そう言って段々とこっちに近づいて来る・・・
(麻友?お、俺はコウジだぞ!!麻友って・・・誰だよ!!)
と思っていると、目の前でとまり、
「何、ぼ~っとしてんのよ!!返事ぐらいしなさいよ!!」
と、怒られる様に言われた・・・
「はぁ?お、俺・・・コ、コウジだけど・・・麻友・・・って・・・何だよ!!」
何が起きたのか理解できない顔をしていると
「コウジ?はぁ~?何、言ってるのよ!!貴女の名前はここに来たときに麻友になったのよ!!麻友・・・もうコウジじゃないの!!い~い?麻友よ!麻友!!わかった?」
顔を近づけ、半ば強引に言われた・・・
「そ、そんなの・・・急に言われたって・・・って言うか・・・なんで麻友なんだよ~!俺は、コウジって名前なんだよ!!」
押し切られるように言われ、少し弱気になって言い返すが・・・
「駄目なものは駄目!!貴女はもう麻友なの・・・それよりも、ほかの名前が言いのかしら?」
「ほかの名前って・・・俺はコウジだ!コウジ!!」
馬鹿にされた様に感じ、先程と違って少しむきになって言い返すと・・・
「ふ~ん~・・・そんな体して・・・男だぁ~?俺はコウジだぁ~?はんっ!!何言ってんの?あんたの名前は麻友に決められたの!!文句を言える立場でないあんたにはそんな事いえる資格はないの!!あんたの名前は麻友!!良いわね!!」
すごい剣幕で言い返され、言葉をさえぎってまで、反論できなかった・・・
「い・・・良いわねって・・・言われても・・・お、俺は・・・コウジだ!!」
と少し声を小さくして言い返すのが精一杯だった・・・
「ふふ・・・良いわ・・・だったら、こっちにも考えがあるから・・・」
そう言って、遠ざかって行ってしまった・・・

その日から、俺はコウジと言う名ではなく、他の周りの人からも麻友と言う名で呼ばれる様になった・・・
(なんで麻友なんだよ~!!俺はコウジって名前があるんだぞ!!くそっ!!)

最初の頃は言葉で否定していたが、それも次第に面倒くさくなってきて、呼ばれても返事だけは絶対にしないで、振り向く様になってしまった。
「麻友~!!早くこっちに来なさい!!麻友!!」
(ちっ!!また呼んでるよ・・・麻友、麻友って・・・どうせ・・・コウジって呼ぶ気ないんだろ~・・・絶対に返事なんかするものか!!)
しかし、時間が経つにつれて麻友と言う名前を、自然と受け入れてしまう様になってきた。
この時、麻友は知らなかった・・・自分の思考までも、気が付かないうちに少しずつ変えられていた事を・・・

カチャカチャ・・・
ガチャッ!
「ねえ!麻友・・・今日は気分転換に上の階の装置を使うわよ!」
鍵を開けて白衣を着た研究員が呼びにきた。
「あ!はい・・・わかりました・・・」
(あれ?何か・・・違うような・・・?麻友って・・・私の名前よね?何か違うような・・・で、でも~・・・昔から私は麻友だったし・・・なんだろう・・・この違和感・・・)
今では少し違和感はあるものの、元の名前を忘れて思い出せないぐらい、麻友という名前が、自分にはしっくりとしている様に思えてきた・・・

何度も何度も投薬をされて、日に日に変わっていく身体
部屋には女子用の衣類しか用意されず・・・
ためらいつつも裸でいるよりかは・・・と思って、我慢して着ていた・・・
勿論、下着も全て・・・
女性用の下着をはき始めた頃は、いやいや何も考えず身につけるだけだったが、最近では下着の色や柄を選ぶ様にまでなってきた・・・
(今日はこのフリフリピンクにしようかな?・・・明日は~・・・こっちのかわいらしいブルーの・・・・)

そして、話し言葉までもが完全に女性的に変わってしまった・・・
時々、我に返って性格まで女性的になってきた事等の不安要素を悩み考え込んでいると、毎回ス~ウッと何かが降りてきて、先程まで何を悩んでいたのか忘れている事多くなってきた・・・
そのうち、トイレが男であった時の用足しが気分的に出来なくなり、立ってしようとしても身体が受け付けなくなって、腰掛けてしなくてはいけなくなり・・・
股に物はあるのに、毎回のトイレで悲しい思になった・・・

数日後には、定期的に行われていた最初の様な点滴は完全になくなったが、未だに何日かに一度の注射は接種させられていた・・・
そして、数日後には注射の変わりの安定剤だとか言われ、食後にカプセル状の飲み薬を渡され、飲まされた・・・
それからすぐの事だった・・・・ここに来た時に感じた恐怖や、初めて女子用の下着はかされた時や、座ってトイレを使わなければいけなくなった時の様な羞恥心は、何故だか次々に消えていった・・・

ある日の事・・・
寝ていると急に、下腹部辺りに違和感を感じ・・・目を覚ましトイレに向かう・・・
(な、なに?このズキズキするの?腹痛?何か違うような・・・何なのよ?)
便座に腰掛、いつものように力むと・・・
生暖かい物がお腹の奥から股の部分かかけてス~っと抜けるような感じがしたと思ったら、
ポチョポチョポチョポチョポチョポチョ・・・
と何か違う場所から、何かが流れ出した音が聞こえた・・・
(えっ?何よ、この感じ?)
慌てて股を開いて覗き込んで見ると、便器に溜めてある水の色が透き通った赤色に染まっていた・・・
(えっ!!な、なに・・・なによこれ・・・?)
慌てていると、一人の研究員が入って来た
「あ、あの・・・あ・・・赤・・・赤いの・・・血・・・血が・・・」
そこで、慌てて、股をトイレットペーパーで拭き、真っ赤になった紙を見せて、何が起きたのか聞くと・・・
「あら!!ふふっ・・・もう生理がきたの・・・そう~・・・おめでとう!!」
血の様なものが体から出てきたと言うのに、研究員の女性は、うれしそうな顔をして、そう答えた・・・そして、
「それはね、女性としての機能が貴女の身体に定着した証拠なのよ!!」
「女性?定着?」
「ええ、そうよ!生理って言うのよ・・・知ってるでしょ?生理・・・」
「生理?・・・生理って・・・あの?」
「ええ・・・そうよ!保健体育で聞いたことあるでしょ?」
「は、はい・・・」
そう言われ、一つ大人になった様な喜びと、何か大切なものを失ってしまったかの様な悲しみを身体が感じたのか、少し複雑な気分になった
「では、来月から新しい段階に移りましょうね!」
そう言い、部屋から出て行った・・・
(そ、そっか~・・・生理・・・生理かぁ~・・・ふふふ・・・)
先程感じた悲しさだけを忘れ、生理が来て女性になった喜びを感じながら、
女性には無い股のモノまで大きく膨らませていた・・・

この頃から、少し違和感のあった麻友と言う名前も、大好きになってきた。

続く

悪魔の少子化対策プログラム (10) 監禁

「うっううううう・・・」
(あ・・・頭が・・・頭がクラクラする・・・・ど・・・どうしたんだろう・・・・
・・・・・・・・)
ぼ~っとしながら、何が起きたのか思い出していると・・・
(そ、そうだ!!学校の帰りに・・・誰かにぶつかって・・・急に口にガーゼの様な物を当てられたと思ったら・・・意識を失って・・・)
あたりをキョロキョロと見渡す・・・
小さな部屋で、天井には眩しいぐらいの蛍光灯が点灯している・・・
壁は真っ白で出入り口となる扉が無い・・・
逃げ出そうにも、窓も無く・・・あるとしたら、天井にある換気ダクトの様な小さな穴ぐらいだった・・・
ただ・・・逃げられる様な場所があったとしても、体が拘束されていては身動きが取れない・・・
(どうしよう・・・なんで?何で何だよ!!なんでこんな事に・・・)
不安になって、目に涙がたまってくる・・・
拘束された体を動かしていると、ある事に気が付いた・・・
(えっ?も、もしかして・・・あ・・・・あ・・・・あ・・・・・
お・・・おれ・・・な、なにも・・・何も着てない!!)
そう・・・裸の状態でベッドの上に拘束されていたのだった・・・
恥ずかしくてすぐにでも隠したいが動くことが出来ない・・・
動かせる首を一生懸命に動かして他の部分も確認すると、裸になっていること以外にも色々と見つけることが出来た・・・
(なんで・・・なんで・・・点滴が?しかも・・・左右の腕に・・・)
淡いピンク色の薬品が入った点滴が左右にぶら下がって、腕に繋がっていた・・・
そして、ゆっくりとその薬品が身体の中に入っていく・・・
血液に混ざり合い、ゆっくりと体中に入って細胞と言う細胞の隅々まで侵食していく・・・
(こ、この薬・・・な、何なの?ど、どうしよう・・・このままだと物凄くよくない感じがする・・・何とかして逃げないと・・・でも・・・どうやって・・・)
何とかこの状況の打開を考えるが、薬品のせいなのか・・・
また、頭がぼ~っとしてきた・・・
(だ、だめだ・・・ま、また・・・寝てしまうと・・・だ・・・だ・・・だ・・・め・・・だ・・・・)
瞼が重く・・・ゆっくりと閉じて・・・・
気がつくと、先程とは違うきれいなベッドの上で寝ていた・・・
ただ・・・ベッドが変わっただけで、身体は先ほどと同じ様に拘束されて身動きできなかった・・・
見える範囲をくまなく探すが、時計も見当たらなく・・・どれぐらい時間が経ったのか分からない・・・
(ここに来て何時間が過ぎたのだろう・・・
いや・・・もしかしたら・・・何日も過ぎてるかも・・・)
不安になりながら、天井の一点を見つめていると、部屋の外から音が聞こえた
ガチャガチャ・・・カチャン
カチャリ
誰かが扉の鍵を開けて入って来た・・・
「な、何でこんな事をするんだよ!!早くここから出せよ!!」
入って来た人物に文句を言ったが、返答は無い・・・
コツッ!!コツッ!!コツッ!!コツッ!!コツッ!!コツッ!!
「・・・・・・・・・・・・・・・」
無言で、ゆっくりと誰かが近づいてくる足音だけが異常に部屋の中で響く・・・
怖くなって、身体を小刻みに震わせて目を閉じて小さくなっていると
コツッ!!コツッ!!コツッ!!コツッ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、足音が止まりその人物が近づき覗き込むのが分かった・・・
(な、何だよ・・・いったい誰が・・・誰なんだよ・・・)
恐る恐る、閉じた目をゆっくりと開けて確認する・・・
すると、ぼんやりと女性と分かる輪郭だけが見えて・・・
その後、すぐに顔も確認できた!!
「えっ?先生?」
そう・・・その部屋に入ってきたのはまぎれもない、半年前にコウジのクラス来たの副担だった・・・
「な、なんで先生が白衣を来て・・・こ、ここに・・・な、なんで・・・?」
色々聞くが、まったく返事が無い・・・
「ど、どうして?先生!!なんで、なんで・・・こんな事するの?なんで?先生!!ねえ!!聞いてるの?」
大きな声で言うと・・・
「ふぅ~・・・」
疲れた顔して、深いため息をつき
「煩いわね~!!あんたに先生って言われたくないわ・・・
毎回注意しても話は聞かないし・・・なんでも疑うし・・・それに何?困ったときだけ先生助けてって?それって都合よくない?」
いきなり、早口で言い返された・・・
「え・・・う・・・で、でも・・・だ、だからと言って・・・」
目に涙をため訴える・・・
しかし・・・
「ふふふ・・・そろそろ換えないとね・・・」
話そっちのけに、点滴のボトルを換え始めた・・・
「や、やだ・・・そ、それ・・・な、何なの?そ、それ・・・」
必死に抵抗するものの、がっちりと拘束されて身動きできない・・・
「ふふふ・・・いいお薬よ!ほら・・・」
そういって胸に手を当てて揉み始めた・・・
「やん!あっ・・・や、やめて・・・やめてよ!!」
初めての感覚に戸惑いながら慌てていると
「ふふふ・・・前より大きくなってきたでしょ?ふふっ・・・このお薬はね・・・貴女の中にある女の子を引き出すことが出来る、特別なお薬なのよ!」
「えっ?女の子?引き出す?」
「ふふふ・・・大丈夫よ!心配しなくても・・・男の部分もちゃ~んと残るから・・・ふふっ」
「えっ?残る?そ、そんなの・・・い、いやだ・・・」
必死に、首を左右に振って抵抗する
「あら~残るのは嫌なの~・・・ん~・・・でも~もう決定した事だし~・・・
そんなに残るのが嫌なら、一度上に聞いてみるわ!ふふふ・・・そんなに女の子になりたかったんだ~」
と、わざと分からない振りして話す先生
「ち、違う!!お、お、女なんて・・・女になるなんて、い、嫌だ・・・!!」
固定されて動かせない身体を左右に振ってジタバタと悪あがきをするが・・・
「ふふっ、なに言ってるの?もう、こんなに膨らんでるのに・・・」
大きく膨らんできた胸をつかんで言う先生・・・
「えっ?な、なに・・・これ・・・」
大きく膨らんだ胸をみて青ざめるが・・・
「ふふふ・・・しばらくは不安だけど・・・それも2・3日の我慢よ!!
じゃあ・・・私・・・今の貴女とは話す事無いから・・・もう行くわね・・・」
「えっ?ち、ちょっと・・・先生!せ・・・・」
ガチャッ!バタン!
ガチャガチャ・・・カチッ!!
そう言って、取り替えたパック等をケースにしまって部屋の外へと行ってしまった・・・
(お・・・おれ・・・このままどうなるの・・・え?え?え?・・・・)
それから数日後には、点滴とベッドの拘束は解かれ、監禁されているものの、部屋の中では自由な行動が出来る様になった。
ただ・・・以前より胸やお尻の膨らみが気になり始めてきたが・・・
(最近、腕に注射の痕が残ってるけど・・・いつのだろう・・・毎回急に眠気が差して・・・気がつくとベッドで寝てて・・・これから俺どうなっちゃうんだろう・・・)

実は、拘束されている最中に暗示として決められた一定の時間になると、睡魔に襲われる様になっており、寝ている間に気がつかずに試薬を投薬されていた・・・

続く

悪魔の少子化対策プログラム (9) 捕獲完了!

数日後・・・

(最近・・・妙に変な視線を感じるんだけど・・・誰なんだろう?)
学校から寮に帰る道で変な視線に気が付きあたりをキョロキョロと見渡す、コウジ・・・
「ん~気のせいか~・・・誰もいないよな~・・・今日は部活で遅くなっちゃったし・・・早く寮に戻らないと~・・・」
妙な視線を今でも感じながら、辺りをキョロキョロと気にして早足で寮に向かって歩きだしたコウジ・・・
(そう言えば・・・あの予防接種を受けた後からかな~?この妙な視線が気になるの・・・
あの後から・・・何だか分からないけど体がだるいし・・・胸やお尻が張って・・・と言うか脂肪が付いてきたと言うか・・・変なんだよな~・・・・
クラスのヤツにまで変な言いがかりを言われはじめるし~・・・
そりゃ~、元々背も低いし・・・顔も男っぽく無いし・・・女みたいだって昔から言われてたけど~・・・
それでも、そう言われない様に、頑張って体だけはと思って筋トレもして来たんだけど~・・・
それが・・・あの注射を打ってから・・・
やっぱり・・・あの注射はただの予防接種じゃなかったのかな~・・・学校中で変な噂になってるし~・・・
あの注射を打つと女になるって・・・そんな馬鹿みたいな噂・・・誰が考えたのだろう・・・
そう言えば・・・最近・・・予防接種を拒否し続けた3人組はどうしたんだろう?他にも噂を広めようとした男子生徒・・・見なくなったよな~)
寮に向かって、色々と考えながら早歩きで歩いていると・・・
ドン!!
「痛!!」
何かにぶつかって転んでしまった・・・
(イタタ・・・何なんだ?柔らかいものだと思うけど・・・何にぶつかったの?)
目をゆっくりと広げながら見上げると・・・
(????)
人影の様なものが見えて・・・
(えっ?だ、だれ?あっ!!謝らないと!!)
「す、すいません・・・」
咄嗟に、謝ってしまった・・・
「ふふふ・・・良いわよ・・・許してあげる・・・でもぉ~・・・」
目の前にいる人の顔は暗くてよく見えない・・・
だが、声からして女性であることには間違いない・・・
それに・・・何か変な事を企んでいる様な話し方に聞こえる・・・
「だ、誰なんですか?・・・」
少し怖くなって、転んだ状態で足をガクガクさせながら、お尻を引きずり下がると・・・
ドン!!
(えっ?後ろって・・・壁だったっけ?)
下がろうとしても、何かに当たって下がれない・・・
必死に足をジタバタさせて下がろうとしたが無理だった・・・
「くすっ!!・・・怖がらなくても良いのよ・・・ちょっ~とだけ、おとなしくしていればすぐにすむわ・・・ふふふふ」
目の前の女性は、ゆっくりと顔を覗き込むようにしながら近づけて来る・・・
そして、ふわりと柔らかいガーゼの様な物が、後ろから口元に当てられ・・・
(えっ?な、なに?な・・・・・な・・・・に・・・・)
と思った瞬間、目の前が渦を巻くようにグルグル回り、意識が遠くなって・・・

続く
プロフィール

0たか0

Author:0たか0
注意R-18です。
鏡(IF)の世界のお話へようこそ!
管理人の0たか0です。
ここでは、お気に入りの同人作品やサイトの紹介、
またまた、それに感化させられて自分自身で書いた小説を載せています。

(注意)このブログは成人向けの内容が入っていますので、
18歳未満の方や、内容に不快感をお持ちの方は、
もうし訳ありませんが、ご遠慮させていただいています。

リンクフリーです!

感想や何か話があると言う方は、掲示板の方に記載してください。

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