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伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (40) 昨日の効果が・・・

次の日から、河西弁護士と雅憲の身体に異変が出始めていた。

体つきが今まで以上に女っぽくなり、仕草や話し方までも・・・

しかし、本人達はその事を自覚していなかった。

ピピピピピピピピ!!!!

(う~・・・もう朝なの~・・・まだ寝たい・・・・)

目覚まし時計のベルのスイッチを切り、ぼ~っとしながら洗面を済ませ、何も考えずに着替えをし、出勤する。

(何だか今日の服はやけに窮屈よね~・・・それに歩きにくいわ・・・なぜかしら~・・・?)

ただ、脳内女人化を受けている雅憲の方が河西弁護士よりも早い段階で女人化し始めていた。

(なんだろ~・・・なんで皆、あたしの事じろじろ見るのかしら~・・・おかしいわね~)

ガチャッ!!

「おはようございま~す!!」

「ああ、おはよう・・・・・・・・・・・・・」

挨拶をし、こっちを見てそのまま固まってしまう所長

「どうしたんですか~所長!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「も~・・・何も言わないと分からないじゃ~ないですか~・・・なんだか今日はすれ違う人皆があたしの事じろじろ見ていくんですよね~・・・そんなにおかしいですか~あたし・・・」

自分の身なりを確認し、不思議そうに言う雅憲

「・・・・・・・・あ・・・・・・・・あ~・・・・・・・・・え~・・・えっと~・・・まず、鏡を見た方が・・・」

言葉に困る河西弁護士

「えっ?鏡?・・・・なんで鏡を見ないといけないんですか?」

「顔もそうだが・・・その服・・・その~・・・・スカート・・・?」

「えっ?・・・スカート・・・?」

下を向いて確認すると確かに女性用のスーツを着ている・・・・

「えっ?なんで・・・なんで・・・」

慌てて、全身を確認しに洗面所にある鏡を見に女走りで駆けていく雅憲

「いやややややややや~・・・・・・そ、そんな~・・・な、なんでなのよ・・・・」

洗面所の方から、大きな悲鳴が聞こえる。

出勤し事務所で所長に服装が女性用だと言うことを言われ驚く雅憲、偶然事務所に置いてあった着替えがあり、その服に着替え、その日は何とか過ごせた。

(でも・・・なんで女性用のスーツがあの部屋にあるんだ・・・いったい俺はどうなってるんだ・・・)

なんで、この様な事になってしまったのか考え病院に行こうか悩む雅憲

しかし、この日は疲れから来ているのだろうと判断し、伊集院から貰った薬をしっかりと飲んで休む事にした。

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