次の日・・・
(なっ・・・何よこれ・・・胸が裂けそう・・・重いし・・・なに?この感覚・・・張り裂けそうなのに・・・・)
胸が張り裂けそうになって何故かむずむずとしてきて目が覚めた・・・するとそれを見ていたかのごとく・・・
ガチャガチャ・・・・ガチャリ!!・・・ギィィィ~~~~~
「うふふ・・・おはよう!!ミルクちゃん!!今日から毎日お搾りしましょうね~♪」
楽しそうに散歩用の鎖をクルクル回しながら、憲子がミルクに近寄ってくる。
「ムモ?・・ムモォ~?・・・・モォ?・・・ムォ~~~~モォ~~~ムモォ~~~~ムォ?・・・ムモォ~~~~・・・・モォ~~~・・・・」
(えっ?お搾り?・・・えっ?で、でも・・・あ~いいかも・・・えっ?なんで今そう思ったの・・・ち、違う・・・違うのよ・・・)
必死に鳴きながら首を左右に振って憲子から後ずさり距離を取ろうとした。
「あれ~?・・・行きたくないのかしら~・・・そっか~・・・お搾りしたくないんだ~・・・ま~したくなければ良いけど~・・・でも~だいぶ大きくなっちゃってるみたいだし・・・搾らないと~伊集院様の事だから~うふふ・・・これ以上のお仕置きって・・・」
「ムォ~!!・・・モォ~~~~~モォ~~~~~モォ~~~~~」
(いや・・・嫌よ・・・これ以上のお仕置きは・・・いや・・・)
必死で声を出して嫌がるミルク・・・
「うふふ・・・そぉ~・・・分かったわ~♪・・・搾って欲しいのね♪」
「ム・・・モォ~~~~~ム・・・モォ~~~~~モォ~~~~~・・・」
(ちっ・・・違うの・・・違うのよ・・・搾るって・・・?でも・・・お仕置きも嫌・・・)
カチッ!!ジャラジャラジャラ・・・ジャラジャラジャラ・・・
ミルクの首輪に散歩用の鎖を繋ぎ小屋を出て行こうとする・・・
「うふふ・・・じゃあ~行きましょ~ね~♪うふふ・・・この時間帯だと~食堂混んでそうね~♪」
わざと聞こえるような大きな声で独り言を言って表情を見て楽しむ憲子
(えっ?混んでる?・・・じゃあ・・・また昨日みたいな視線が・・・い、いや・・・)
「うふふ・・・じゃあ行くわよ!!」
ジャラジャラジャラ・・・ジャラジャラジャラ・・・
強引に引っ張っていく憲子・・・
食堂の中を通り・・・搾る部屋に行く最中、すれ違う隊員や近くにいる隊員達が一斉に視線を向ける・・・
「あはは・・・あれが昨日来た家畜だって~・・・あはは・・・あたしだったら我慢できないな~・・・ぷっ・・・」
「うわ~・・・あれが・・・きも~・・・」
「ね~見て見て~・・・あれ~・・・」
「えっ?うわ~・・・あれが噂の~・・・」
「あはははは・・・ほんと~だ~・・・すご~い~・・・あはははは・・・首輪についている鈴を鳴らして・・・あはははは・・・腰を振って尻尾まで振って・・・最低~ね~」
(い・・・いや・・・やめて・・・見ないで・・・見ないでよ・・・こんなあたしの姿・・・いや・・・嫌よ・・・)
目に沢山の涙を溜めながら憲子にゆっくりと連れられていくミルク・・・
「うふふ・・・酷い言われようね~・・・うふふ・・・でも~貴女が悪いのよ!!伊集院様に傷を付けた貴女が・・・うふふ・・・自業自得ね・・・」
ジャラジャラジャラ・・・ジャラジャラジャラ・・・
「さっ!!付いたわ!!」
ガチャッ!!
部屋の扉を開けて中に入って準備をする。
ガチャガチャ・・・ガチャガチャ・・・ガチャガチャ・・・
「さてと・・・これで良いわね!!・・・さっ、こっちに来て・・・」
そう言われ、抵抗できずに仕方なく指示された方にノシノシと歩いていくミルク・・・
「うふふ・・・じゃあ~取り付けるわよ~♪」
満面な笑みをこぼしながら器具を取り付けていく憲子・・・
「うふふ・・・これで良いわね・・・後は~身体の固定っと~」
腰の周りに太いベルトを通され固定し、その上から上下左右に鎖で止められ動けないように・・・首も同じ様に固定された・・・
(なっ・・・何が始まるのよ・・・なに?・・・)
「うふふ・・・じゃあ~始めるわよ~♪」
カチッ!!
グオ~ン~オンオンオンオンオン・・・・
胸に取り付けられた吸盤みたいな器具が動き始め搾り始めた!!
「ムモ~オ~~~~~ムモ~オ~~~~~ムモ~オ~~~~~」
(あ~ん~~~~ああああ~~~~ん・・・・・あっ・・・あんっ・・・・いっ・・・い・・やん・・・な、な・に・・・ああああああ~~~ん)
胸に電気が走ったかの様に、くすぐったい様な変な感じに・・・どうしようもない感覚に襲われ、身体を左右に揺するが、固定されている為、身動きが出来ない、
「あはははは・・・凄い凄い~♪うふふ・・・これで・・・後は・・・絞り終わるまで頑張ってね♪じゃあ~夕方迎えに来るから~♪」
「ムモ~オ~~~~~ムモ~オ~~~~~ムモ~オ~~~~~」
(えっ?夕方・・・・?そっ・・・そ、それじゃあ・・・半日以上もここで・・・この感覚に・・・い、いや・・・嫌よ・・・)
「うふふ・・・そんなに鳴かなくても~・・・大丈夫よっ♪ちゃ~んと迎えに来るから~うふふ・・・」
「ムモ~オ~~~~~、ムモ~オ~~~~~、ムモ~オ~~~~~、ムモ~オ~~~~~、ムモ~オ~~~~~、ムモ~オ~~~~~」
(ちっ、違うの、違うの・・・こんなの嫌・・・嫌なの・・・反省したから・・・反省したから・・・何でもするから・・・何でもするから・・・許して・・・許して・・・嫌なの・・・)
「うふふ・・・寂しがりやなんだから~・・・うふふ・・・じゃあ~皆が見られるようにここの部屋の鍵開けておいてあげるわね♪うふふ・・・皆に可愛がられると良いわね!うふっ!・・・じゃあね~♪」
「ムモ~オ~~~~~ムモ~オ~~~~~ムモ~オ~~~~~」
(違うのよ、違うの・・・・こんなのいや・・・い、いやややややややややや~~~~~)
今までの事を思い出し、涙が止まらないミルク・・・何でこうなってしまったのか・・・後悔しても、すでに遅かった・・・
「あっ!!そうだ!!じゃあ~このホルモン剤も5年間で効果が無くなるんですか~」
「ふふふ・・・良い所に気が付くわね・・・憲子は~・・・」
「えへへへへ・・・」
伊集院に褒められ、頭をかきながら照れ笑いをする憲子
「ふふふ・・・このホルモン剤の効果は永久に消えないの・・・」
牛を見ながら聞こえるように話す伊集院
「ムォ~・・モォ~~~~~~モォ~~~~ムォ~・・・・モォ~~~・・・・」
(えっ?そ、そんな~・・・じゃあ・・・あたしは・・・あたし・・・このまま・・・)
「じゃあ、ず~っと絞らないとダメなんですね・・・」
「そうよ・・・」
「ふ~ん~・・・・じゃあ~ミルク!!ってどうでしょう~」
「えっ?」
「あっ!!名前ですよ~名前!!」
「くすくす・・・そうね~それも良いわね~・・・ふふふ・・・じゃあ~これからはミルクちゃんで・・・」
「・・・・ぷっ!!・・・・憲子~!!それに伊集院様~まで、笑わかさないで下さいよ~!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
笑いを堪えている二人、あともう少しで注射器に入った薬を入れ終え様とした。
「ふふふ・・・ごめんなさい・・・」
「ご、ごめんなさ~い・・・」
「も~憲子~!!笑わかした罰として、今度付き合ってもらうわよ~!!」
「あっ・・・はい~・・・」
注意された事より、彩に今度付き合ってもらうといわれ、嬉しくてたまらない憲子
「さて・・・こっちはこれで、おしまい!!どう?そっちの方は~?」
「ええ・・・これで終わるわ~」
大きくなった胸に刺さっている注射針を抜き、止血用のテープを貼って終える。
「さ~て・・・後は~・・・この子・・・あっ!ミルクちゃんを子屋に連れて行かないといけないわね!!」
「そうね・・・そう言えば・・・何処だったかしら~?」
「ん~・・・・憲子~?そこに置いてあるファイルに、施設の見取り図があるから確認して!!」
「はい!!」
慌てて、ファイルを確認する
「え~っと~・・・え~っと~・・・あっ!!ここ」
今いる部屋を確認して、指でなぞりながら小屋の道順を確認し、
「この部屋を出て、右に曲がり・・・・・」
「あら?あの場所なんだ~・・・じゃ~これから・・・ぷっ・・・」
(??????????????)
急に噴出しそうになる彩を見て頭の上にクエッションマークを出す憲子
「え?どうしたんですか~?なんで笑うんですか~?・・・ね~ミルダ様~」
ミルダに聞こうと振り向くと、同じ様にお腹を抱えて、笑うのを堪えている
「・・・・・・・・ぷっ・・・・・」
「も~!!何でですか~・・・これじゃ~あたしだけ仲間外れみたいじゃ~ないですか~」
頬を膨らませ、すねる憲子・・・
「ごめん、ごめん・・・いい子だから、そんなにすねないで・・・今度い~事してあげるから~・・・」
彩が、憲子の頭をなでながら誤っている。
「えへへへ・・・はぁ~い!!分かりました!!」
照れながら満足そうな顔をして紅くなる憲子
「ふふっ・・・ここの部屋に行くには、この隊員食道を通らないといけないの・・・ぷっ・・・だからね・・・毎日この部屋からここに行くには最低でも二回この食道を通らないといけないのよ・・・」
笑いを堪えて済ました顔を必死で保たせながら説明するミルダ・・・
「あはは・・・じゃあ~毎日この姿を皆に見られながら移動するんですね♪」
「ふふふ・・・そうよ・・・こんなかっこうして、今まで敵だった私達の組織の隊員に見られるなんて・・・も~屈辱的でしょうね・・・」
「あはは・・・ほんと~だ~・・・かわいそ~・・・伊集院様に歯向かわなければ良かったのに~・・・あははは・・・」
(う・・・うそ・・・うそよ・・・そ、そんなのって・・・・この姿を毎日見られるなんて・・・・さっきの様な視線を毎日・・・5年間も・・・いっ・・・いや・・・嫌よ・・・そんなの・・・いやややややややややや~~~~~~)
「うふふ・・・これで完成~!!あっ!そうだ!名前何にしましょう・・・?」
ゴム手袋をとって、額の汗を拭って無邪気な子供のように笑い、名前を伊集院達に聞く憲子だった・・・
「ん~・・・そうね~・・・何が良いかしら~」
腕を組んで首をかしげながら考える彩
「・・・・・・・・・・・・ぷっ・・くすくす・・・」
アタフタとしている牛を見て、噴出しそうになって口を押さえるミルダ
「ふふふ・・・そうね・・・名前ね~・・・牛に似合いそうな名前がいいわね・・・お仕置きの意味がなくなってしまうし・・・」
冷たい笑みで牛を見つめ、なにやら考えている伊集院
これからメイクが取れるまでの5年間、伊集院邸の家畜にされた河西弁護士は、伊集院の恐ろしさを身に感じながら生活していかなければならない・・・・
「ふふふ・・・短い間だけど、ちゃ~んと飼ってあげるからね~牛さん!!」
彩が近づき、頭をなでながら微笑みながら言う。
「ムォ~・・モォ~ムォ~・・モォ~ムォ~・・モォ~ムォ~・・モォ~~」
(えっ?なに?・・・うし?・・・うしって・・・何?・・・いや・・・いや・・・ちっ・・・違うわよ・・・違う・・・あたし・・・牛じゃない・・牛じゃないのよ・・・)
必死で、反論しようとするが、思うように声が出ないどころか口までも動かなくなっていた・・・
「ふふっ・・・良かったわね・・・これだけで許してもらえるなんて・・・5年間しっかり反省しなさい・・・」
彩の後ろから、笑いをこらえて言うミルダ
「ムォ~・・モォ~ムォ~・・モォ~ムォ~・・モォ~ムォ~・・モォ~~~~~~~~~~~~~~」
(えっ・・・嘘・・・本当に・・・牛?・・・5年間?・・・・嘘・・・こんな格好で?・・・嘘よ・・・こんなの・・・い、嫌・・・いやややややややややや・・・・・・)
「あっ!!そう言えば、これは何ですか~?」
憲子が、台に置いてある物を指差して二人に聞く
「あ~忘れるところだった!!よく気が付いてくれたわね~・・・良かった、良かった・・・」
そう言うと、ステンレス台の横にあるトレイにある大きな二本ある注射器を一つはミルダが、もう一つは彩が持って・・・
「じゃあ~、やちゃおう~」
「ふふっ、そうね・・・」
明るい彩の掛け声で、ミルダも同時に大きくなった胸に、注射針を刺しいれた。
「ムオ~~~~」
(いや~~~~)
「あはははは、凄い凄い!!鳴いてる、鳴いてる!!それで、これは何ですか?」
大笑いしながら、大きくなった胸に打った中身を聞く憲子
「ふふふ・・・これはね~・・・ぷっ・・・ふふふ・・・あ~ダメ!!今、私言えない!!これ言うと、笑いこけて注射が出来なくなっちゃう!!ね~ミルダお願い、私の変わりに教えてあげて!!」
必死に笑いをこらえて注射をし続け、説明を変わってもらおうとするが・・・
「えっ?・・・だ、ダメに決まってるじゃない・・・・私だって・・・ぷっ・・・」
突然、彩から振られこの後どうなるのかを想像し、噴出しそうになる・・・
「くすくす・・・いいわよ、二人とも・・・ぷっ・・・ふふふ・・・」
その様子を見ていた伊集院が、憲子に教える。
「ふふふ・・・この薬はね・・・母乳をよく出せる様にするホルモン剤よ!!しかも、大量に、これを打てば母乳が出なくて困る事は無くなるわ!!」
「へぇ~・・・そうなんですか~・・・じゃあ~、ず~っと出っ放しになるんですか~?」
「ふふふ・・・それも良いと思ったけど、それじゃ~周りの始末が大変だから胸に溜まる様にしたの・・・それに、絞ってあげないと出ない様な仕組みに・・・」
「そ~なんですか~・・・じゃあ~、毎回絞ってあげないと、ど~なるんですか~?」
「ふふふ・・・そうね~やった事ないから分からないわ~・・・ま~、溜まれば、これ以上、かなり大きくなるわね~・・・そうだわ!!憲子にこの乳絞りの係りやらせてあげるわ!!」
「えっ?ほんとーですか~?」
「ええ~・・・どうかしら~?やってくれるわよね?」
「はい!!一度やってみたかったんですよね~、こう言うの!!小学校の時も中学校の時もやってみたかったんですけど、出来なかったので!!」
「ふふふ・・・そぉ~・・・良かったわね~可愛い子が毎日絞ってくれるんですって!!」
薄っすらと笑いながら、胸に注射されている牛に近づき頭をなぜながら言う伊集院
(ふふふ・・・かなり堪えてるみたいね・・・ふふふ・・・そんなんじゃ~まだこれかが長いわよ・・・ふふふ・・・)
「ふふふ・・・これであんたも分かったかしら~・・・伊集院様の力がどれだけのものか・・・ま~今、分かったとしても手遅れだけど~・・・ぷっ・・・ふふふ・・・5年間毎日反省する事ね!!」
笑いを堪えながら話す彩、その話を理解できないまま呆然と聞くことしか出来ない河西弁護士だった生き物・・・
「ふふっ!!・・・でも、昔の伊集院様なら5年間で済まなかったと思うわ・・・5年と言う短い期間だったと言う事でも感謝しないといけないわよ・・・ふふっ・・・あっ!!そうだわ!これも付けないといけないわね・・・・ぷっ・・・ふふっ・・・」
そう言うと、箱に入っていた靴のような物を2つ取り出して、中に接着剤の様な物を入れ、両手足に履かせた・・・
「ムォ~~~~・・・ムォ~~~~・・・・・」
(いや・・・なに、なに・・・何よ・・・これ・・・ねばねばしてて・・・何でこんな物を・・・この手袋・・・何か変よ・・・何で・・・・手袋なのに靴みたいで硬いの・・・)
「ん~・・・まだ薬が効いてないのかな~・・・調合間違ったのかな~・・・もう少し打ってみてもいいけど・・・あんまり多いと壊れちゃうし~・・・ん~後もう少し様子見てもいいかな~」
声が変わってないのに、薬の調合を失敗したのか気になっている彩・・・
しばらくすると憲子と一緒に伊集院が部屋にやってきた。
ガチャッ!!
「完成したみたいね!!ふふふ・・・どうなったのかしら~・・・あら?ふふふ・・・最後の仕上げがまだじゃないの・・・」
微笑みながら、どの様に完成したのかステンレス台の周りを歩きながら全てを見て確認する伊集院
「はい・・・この最後の仕上げは、是非伊集院様にやってもらおうかと思いまして・・・こちらです・・・」
そう言い、伊集院に尻尾付きの栓が入った、ステンレスのトレーをミルダが持ってきた。
「ふふふ・・・そうね~・・・面白そうじゃない・・・いいわ!!私が最後の止めを刺してあげるわ!!ふふふ・・・」
そう言うと、用意してあったゴム手袋を両手にはめ、栓を取り、彩が開発した感度アップローションを栓に塗りたくって、尻尾付きの栓を入れ始めた・・・
ズボッ!!グジュグジュ・・・・・
ジャラジャラ・・・ジャラジャラ・・・ジャラジャラ・・・ジャラジャラ・・・
腰を左右上下に振って抵抗するたびに、身体を固定してある鎖が大きな音を立て室内を騒がせる。
「ムモ~ムモ~ムモ~ムモ~ムモ~ムモ~ムモ~ムモ~ムモ~~~~~~~・・・・」
(いっ・・・痛い・・・痛い・・・やっ、嫌・・・嫌よ・・・裂けちゃう・・・ダ、ダメ・・・ほ、ほんとに・・・これ以上は・・・ダ、ダメ~~~~~~)
眼に涙を溜め必死に顔を左右に振って嫌がるが、まったく持って力を緩めない伊集院
「ふふふ・・・あら~?・・・何泣いてんのよ・・・ふふふ・・・・あ~そう・・・そうなの・・・」
怪しい笑みで話す伊集院、
(えっ?・・・そ、そう、そうよ・・・これ以上は・・・これ以上はダメ・・・ダメなの・・・あたし、あたし・・・どうにかなっちゃう・・・だから・・・お願い・・・・)
伊集院に分かる様に、縦に何度も何度も首を振ってうなずく、しかし・・・
「ふふふ・・・そう・・・そうなの・・・ふふふ・・・この牛、よっぽどの変体なのかしら~・・・・栓をされてここまで喜んでるなんて・・・首を縦に振って、入れて、入れてって・・・ふふふ、あはははははははははははは~・・・」
腹に手をあて大笑いする伊集院、
(えっ?う、うし・・・牛って・・・なによ・・・えっ?じゃあこの色・・・それに・・・この手に付けられた手袋みたいな物に靴は・・・・そ、そんな~・・・ち、違う・・・違うの・・・えっ?えっ?い、嫌・・・嫌よ・・・いややややややややややややや~~~~)
これ以上入れられるのを防ごうと、必死に左右に腰を振るが・・・
ジャラジャラ・・・ジャラジャラ・・・ジャラジャラ・・・ジャラジャラ・・・
「あははは・・・ほんとだ~・・・すっごく喜んでる~お尻を左右に振って・・・・」
(えっ?違うの・・・違うのよ~・・・喜んでなんかいない・・・違うのよ・・・)
必死に抵抗しようとするが、まったく歯が立たない・・・しかも、その姿が伊集院達には違うように理解されてしまっていた・・・
「ふふふ・・・そうだわ・・・最後の最後は憲子にやらせてあげるわ・・・」
怪しい笑みをこぼし、憲子に最終仕上げをやらせようとさせる伊集院
「えっ?ほ、ほんと~ですか~・・・うふふ・・・じゃあ~あたし・・・」
ギュッ!!ギュッ!!・・・パチン!!パチン!!
慌てて、両手にゴム手袋をはめ、楽しそうに笑って、栓を奥に入れ込む憲子、そして
「うふふ・・・じゃあ~最後の仕上げ・・・あっ!!違うわ~人としての最後のお別れ・・・をしてあげるわね♪・・・・うふふ・・・・えい!!」
(えっ?いや・・・いやよ・・・あたしは・・・人よ・・・人間・・・いや・・・そんなのになりたくないのよ・・・いや・・・お願い・・・)
グボッ!!
「ムモ~オオオオオオオオオ~~~~~」
(いややややややややああああああ~)
「あはははははは~ほんと~牛みたい~・・・5年間だけじゃなくも~ず~っと牛でいればいいじゃない・・・あははははははははは・・・」
大きな叫び声が、牛の鳴く声に似ていて、お腹を押さえて大笑いする憲子だった。
ペタペタ・・・ペタペタ・・・ペタペタ・・・ペタペタ・・・
(きゃっ!!冷たい!!・・・えっ?な、なに・・・何よ・・・これ・・・えっ????)
そう言うと、何やら白色の塗料を身体に塗り始めた・・・顔から足先まで・・・ただ、胸やお腹の辺りはそのままだった・・・
「憲子・・・例の装置を・・・」
「はい・・・かしこまりました・・・」
そう言うと、なにやら大きめなフラッシュのような装置を台の周りに用意し始めた・・・
(なっ・・・・なに・・・何よ~・・・これ・・・何なのよ~・・・)
「クスクス・・・所長~これは・・・5年メイクって言ってこの装置の光を当てれば5年間はどうやっても取れないメイクなんですよ~・・・凄いでしょ~・・・じゃあ、スイッチ入れますね・・・」
「モゴモゴ・・・・モゴモゴ・・・」
(嫌・・・嫌よ・・・えっ?・・・何で・・何で・・・言葉が・・・口が・・・・・)
「さん・・・」
(えっ・・・やっ・・・やめて・・・お願い・・・ねえ~雅憲君・・・お願い・・・)
「にい」
(そっ・・・そんなの・・やっ・・やめて・・・覚えてるでしょ?ねえ・・・何で・・・こんな事をするのよ・・・)
「いち」
(えっ?うそ・・・お願い・・・いや・・いや・・・)
必死に首を振って嫌がるが・・・
「ぜろ」
バシャッ!!
(きゃっ!!)
眩しさのあまり眼を瞑ってしまった・・・
(うっ・・・うそ・・・うそよ・・・こんなのって・・・この白いのも取れるのよ・・・きっとそうよ・・・そうに違いないわ・・・ねえ・・・そうでしょ~?雅憲君・・・)
目をウルウルとさせながら憲子に視線を向け助けを請うが・・・
「ふふふ・・・後は~・・・」
そうすると彩がなにやら点滴の様な物を二つ器具にぶら下げ用意していた。
(こっ・・・今度は・・・なに・・・何するのよ~・・・)
「ふふふ・・・ちょ~っとチクッてするけど・・・我慢してね♪」
チクッツ!!
そう言うと、その点滴の針を膨らんだ胸に刺しテープで固定した。
(えっ・・・今度は何よ・・・これで何をしようって言うの?)
「ふふふ・・・これで後30分もすれば大きく・・・」
じわりじわりと胸に薬品が入ってくるのが分かる・・・
胸がじんじんと熱くなり、薬品が入っていくたびに膨らんで来た・・・
(いっ・・・いや~・・・あっ・・・ああん~何これ・・・むっ、胸が・・・)
次第に大きくなりどんどんと重力に引かれ下に垂れ下がっていく・・・
(なっ・・・・こっ・・・こんなのって・・・こんなに大きくなったら・・・)
「うふふ・・・かなり多く気なってきましたね、ミルダ様、彩様・・・」
「ふふふ・・・そうね~・・・でもまだまだ・・・この倍以上は膨らむわよ~・・・」
そう言うと、彩は怪しい笑みをこぼし、大きく膨れたれている胸を背後から掴み揉み始めた。
「ムォ~・・・ムォ~・・・ムォ~・・・」
(あっ・・・いっ、嫌~・・・あっん!!・・ああああ~ん・・・)
「ふふっ・・・伊集院様に楯突こうとするから~こうなるのよ・・・ふふっ、いつになったら許してもらえるのかしらね~」
こちらを見ながら、不敵な笑みをこぼし話しかける憲子、そこにはもう雅憲だった時の面影はまったく無くなっていた。
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
点滴が終わり、胸から針が抜き取られた・・・
その時には既に胸の大きさはサイズ表では表わせられなくなっていた・・・
「ふふふ・・・すっごく大きくなったわね~・・・これじゃ~私、負けちゃうわ~・・・くすくす・・・」
点滴によって大きくなった胸を見ながら、くすくすと笑いながら話す彩
胸先が台に付き体が揺れるたびにこすれ電気が走る・・・
(あっん!!・・・なっ・・なに・・この感覚・・・)
「さ~て・・・最後のお化粧をしましょうね・・・」
そう言い、憲子が道具をミルダに手渡そうとすると、
「いいわよ、憲子・・・やりなさい・・・」
「えっ?いいんですか~・・・はい!!分かりました・・・」
「可愛くしないと駄目よ~・・・」
彩が横からクスクスと笑いながら言う。
(いっ・・・いや・・・嫌よ・・・なっ・・・何をするの・・・なによ・・・)
今度は何をされるのかまったく理解できない河西弁護士の頭の中は恐怖で一杯になんていた。
憲子が黒色の塗料の入った缶と筆を持って近づいて来る。
(い、いや・・・もうやめて・・・お願い・・・いや・・・嫌なの・・・こ、こっ、来ないで・・・来ないでよ・・・い、いややややややややや~・・・)
身体の所々に黒色の塗料を塗っていく・・・・そして最後に・・・
「うふふ・・・心配しなくてもいいのよ・・・そんなに怖い顔しなくても・・・決して食べたりなんてしないわよ♪・・・でも~・・・ここまで震えるとこの作業やりにくいから、固定するわね♪」
そう言い顔を固定して、震えても顔だけは動かないようにされてしまった。
「うふふ・・・綺麗に仕上げて・あ・げ・る・・・・」
そう言いながら顔にも黒い塗料を筆で塗り、
「さ~て・・・」
「さん」
「にい」
「いち」
「ぜろ」
バシャッ!!
(きゃっ!!)
「ふふふ・・・後はこれをつけて・・・」
首に大きな鈴の付いたリボンを付けられ、耳付きのカチューシャを頭にかけられ・・・・
「ふふふ・・・これで一先ず、完成ね~!!」
満足した表情で完成を喜ぶミルダと彩・・・
(えっ・・・まっ・・・まさか・・・これって・・・あたし・・・えっ・・・そ、そっ・・・そんなのって・・・)
「はい~♪そうです完成です♪・・・うふふ・・・ではあたし・・・伊集院様に報告してきますね・・・」
固定された河西弁護士だった生き物を見て、笑みをこぼし、伊集院に少しでも早く報告したい顔をして、報告の役を自ら進んで出てきた。
ガチャッ!!
嬉しそうにして伊集院に完成の報告をしに行く憲子だった。