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対テロ特殊部隊女人化編(8) 第三小隊捕獲

「さっきはどうもありがとう、すっごく痛かったわっ!!」

と捕獲した人質が、先程銃口を突きつけていた小銃の床尾で頭部を殴った。

ガッツ!!

「クッ!!」

殴られた勢いを使って倒れるふりをし、ミルダ中尉の背後に回り込む、そして背後から拳銃を突きつけた。

「さて、先程の質問の回答がまだだったが?お前は誰だ?」

と、殴られた時に出来た頭の傷から血が出てきており片目を瞑りながら問いかける。

「あ~ぁ、まさか背後を取られるとはね~・・・やっぱり凄いじゃない!!褒めてあげないと!!じゃぁ~馬鹿にしたことだけは撤回してあげるわ・・・でもね私が誰かはいずれ分かる事だし・・・今聞かなくてもいいわよ~・・それに・・・・」

両手を上げ、ミルダ中尉は何かしようとしたが、通信機がなっている事に気が付き動きを止めた。そして、通信機を小隊長に取らせるように指示をし、ある画像を見せた。

ピィーピィーピィーピィーピィー・・・・

「ふふふ、ねえ?この通信機あなたあてに来てるわ、しかも画像つきで!!何もしないから取ってみて見なさいよ?」

警戒しながら銃口を逸らさずに奪うように無線機を取り液晶画面を見ると!!

「こっ・・・・これは・・・・どう言う事だ?何故だ???」

それは、建物周辺の道路を封鎖した隊員達が気絶し、大きな部屋で服を脱がされ壁に設置されたベットに手足を固定され、
頭にはコードが沢山付いたヘルメットを被り、胸にはスッポンのような透明な吸盤状の真ん中に針があって点滴のようにホースが左右に付いていて、股には前後を覆い隠すような大きな装置が付けられて、横一列に並べられている映像であった。
その画像を見て困惑する。まさか捕まるとは思ってもいなかった。

「精鋭と言われていた隊員達がこうも簡単に?なぜだ?・・・」

その瞬間、中尉に向けられていた拳銃が蹴られ中を舞っていた、と同時にイングラムの銃口が首に突きつけられていた・・・

「これで、私の勝ちね!!さ~あなたも、ショーが始まるまでの少しの間、寝ていてもらうわ!!目が覚めたときには驚くわよ!!
あっ、そうそう、言い忘れてたわ、こんな大きな音を出す物を建物に入れるのは非常識よ!!」

と言い非常ブザーを見せながら、麻酔銃の引き金を引いた。

パッシュ!!

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・

「あっ、あの~・・・中尉様・・・・先程はすみませんでした・・・・まさかここまでとは思わなくて・・・・」

申し訳なさそうに、片膝を地面に付き頭を下げる先程捕虜になっていた隊員が言う。

「ふふ、別にいいのよこれぐらい、それよりも大丈夫??はい、これ・・・すぐに処置した方がいいわよ」

と衛生キットを手渡す。

「あっ・・・・は、はい!!一応出血は止まっていますから・・・・大丈夫です。」

心配してもらったことが物凄く嬉しくて、顔を上げ笑顔で答えた。

「でも、今までとは少し違う相手だから気をつけないといけないわよ。
あっそうそう、忘れるところだったわ!・・・・ふふ、あの部屋へあれも持っていって準備をしておいてちょうだい。」

と、他の隊員にも聞こえるように倒れている小隊長を指し、その場を離れた。

「あ、ありがとうございます。」

ほんのりと顔を赤くし、中尉の後姿に敬礼をした。

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・

(つづく)

対テロ特殊部隊女人化編(7) 第三小隊捕獲

一人、また一人と隊員が消えていく中、第三小隊の小隊長は中に入った小隊に非常を知らせる為、非常ブザーを建物に投げ入れ撤退の報告をする。

ピーーーーー・・・・・

警報の鳴る音が建物内部に鳴り響く前に切れた事に気が付いたのは誰もいなかった・・・

警報ブザーを投げ入れ内部の部隊に報告したと思い、建物から出てきた時の援護をする為まずは、情報を得るために残りの隊員達と連携をとり、外周の安全を確保しながら、格闘の末、何とか一人の捕虜を捕獲した。

捕獲れれた、ミルダ中尉の隊員は足に被弾し出血しているらしく、片足を引きずって逃げようとするが、囲まれて逃げることが出来ない。
確認の為、全ての装備品を取られ、脱がされ、最後に被っている暗視ゴーグル付のヘルメットを取り、ライトで顔を照らそうとすると・・・・

パシュッ!! パシュッ!! パシュッ!!

「ウッ!!」「クッ!!」「・・・」

ドサッ!! ドサッ!! ドサッ!!

後ろから急に殺気がし、エアーの漏れる音が数回なり、捕虜を囲んでいた隊員たちが倒れた。殺気に気が付き撃たれる寸前に倒れこみ、慌てて拳銃を向けると、そこ見いたのはイングラムを片手に暗視ゴーグルを付けたミルダ中尉が立っていた。

とっさに反応が出来たが、他の隊員は全てやられているみたいだ。
しかも、自分が今構えているのはSIG‐P220、装弾数は9発の薬室の1発で10発・・・
ただし、先程の戦闘で3発使用した為、残り7発・・・
対して相手が構えているイングラムM11、装弾数はあのマガジンの長さからして32発で薬室に1発の33発、連射速度は970発/分・・・・
しかも、防弾ベストらしい物を装着している・・・・狙えるのは首と鼻のわずかな部分しかない・・・
どう考えても歩が悪い・・・何か一瞬でも他の方へ気が向けば勝機がある可能性が・・・
と、何とかこの状況を打開し、助けなければ・・・・・と思う小隊長。

「・・・・お前は・・・・・誰だ?」

「くすくす、凄いわねあなた、初めてよ!!まさか私の隊員を捕まえるなんて!!
しかも、ここまで早く反応ができるなんて!!
そうだわ、何かご褒美でもあげないといけないわね!!
さー、何がお望み?言って御覧なさい?」

ミルダ中尉が薄ら笑いをしながら、質問とまったく違った回答を、瞬き一つせず銃口を微動だにせず言い返す。

「馬鹿にするな!!質問に答えろ!!もう一度聞く、お前は誰だ?
今すぐにでも引き金を引けるんだぞ!!」

あまりにも馬鹿にした言い方に、ついかっとなって冷静さを失い怒鳴ってしまう!!

「は~・・・あなた・・・今の状況が理解できていないのかしら?
は~これだから、嫌なのよね~あなた達みたいな単純なのと相手するのは・・・」

失望した表情で、またも見下した言葉で言い放つ中尉、

「・・・お、俺を馬鹿にするのはいいが、部下達を馬鹿にしたのは撤回しろ!!」

冷静を保とうと必死にこらえ、心を落ち着かせながら答える小隊長、だが次第にその挑発により、少しずつ冷静さを失っていく・・・

そして、ついに

「あなた、さっきから私の方だけに銃口を向けるのはいいけど、私に気が付く前は何をしていたのかしら?」

と言うミルダ中尉の忠告にハッとし、後ろを振り向こうとした時、背中に別の銃口が突き刺さった。

(つづく)

対テロ特殊部隊女人化編(6) 第三小隊捕獲

・・・・・・・・

悩んだ挙句、小隊長は保険であるもう一つの通信手段をとる。

「では、現在使用している無線を放棄、これからは有線に変更、準備にかかれ!!」

万が一の為に、突入小隊は直径2ミリほどの通信線を、フロアーを索敵しながら引っ張っており、確実に通信が取れる様、無線通信が一定時間不通になれば切り替える事になっていたが、線を切られたり、途中で分線され別の送信機に接続し傍受されてしまう可能性があり、極力使用は避けたかった。

有線電話を使用したとしても依然として、有線である為、本部との交信は出来ないのに変わりはなかった。

想定していない事態に、対応に追われる隊員達。少しずつだが、焦りの色が見え始めてきた。


建物の一室では、隠しカメラで外の様子を確認しているミルダ中尉とその部下達

「ふふふ、困ってる、困ってる、まさか最新鋭の通信設備が使用できなくなるとは
思っても見なかった事でしょうね・・・・
最新鋭といったって、私達の技術にとって見れば足元にも及ばないけど・・・」

そこに、待ちくたびれた彩少尉から無線連絡が入る。

「ねぇ~ミルダ~まだやらないの、外のイタズラの状況が見えるあなた達はいいけど、
建物内の私達は先に入ってきた、一団体には伊集院様が手出しするなって言われているし、他に何の変化もなくて退屈なのよ!!も~待ちくたびれちゃったわ!!・・・早く終わらせて、お遊びしたくて我慢できないんだけど!!」

外の様子が音声でしか分からない彩少尉からの催促だった。

「はいはい、も~分かったわよ!!もう始めるから・・・・確かに、あんましここで油を売っていると伊集院様にも怒られそうだし・・・・・・
そろそろ始めちゃおっか? あ~ぁ、もうちょっとどんな反応するのか見ていたかったんだけどな~・・・」

と、現在の技術では作ることの出来ない装備を身に付けた第三小隊の隊員達に号令をかける。

「さ~ぁ、お遊戯の時間よ!!早いとこ捕まえちゃいましょ!!」

ミルダ中尉が言うと隊員達は一斉に持ち場へ消えていった・・・

「ふふ、同じ第三小隊か~・・・・相手になってくれればい~んだけど・・・」


(その頃、もう一方の第三小隊では・・・・)

通信手が有線電話に切り替え作業にあたる中、急に建物周辺の空気が変わりはじめた!!
何か刺さるような視線の様な、重く伸し掛かる空気に、色々な疑問を持ちつつ警戒に当たっている隊員達。隊員達の連携にミスが出始め、ついに緊張の度合いがピークに達した時、
火蓋が落とされた。

突然!!

「ガサガサ、ガサガサ、ガサガサ・・・・」

と草むらで何かが動いた。

警戒中の隊員が拳銃を構え、暗視ゴーグルを下げたとたん、一匹の野良猫がねずみを追いかけて走っていった・・・

「ふ~・・・猫か~・・・脅かすなよ~・・・」

拳銃をホルスターヘ収め小銃に持ち替え、ほっと気を抜いた直後・・・・

隊員の真後ろで殺気が!!慌てて振り向きざまに拳銃に手をかけようとするが・・・

パシュッ!! パシュッ!!

と音がすると同時に、首筋にかすかな痛みが・・・・

「クッ!!」

ドサッ!! ドサッ!!

ミルダ中尉の第三小隊の隊員が報告する。

「中尉、二名捕獲しました。」

その後、続々とミルダ中尉に捕獲の報告がされた。

(つづく)

対テロ特殊部隊女人化編(5) 第三小隊捕獲

突入した建物の外では・・・・・

(第三小隊、捕獲)

建物周辺を警戒し、突入隊が建物に入って少し時間が過ぎた時、無線機の音声に異常が出始めた!!

「マル・マル マル・ニイ、・・階フロアークリアー・・ザザー・これから・・・」
「マル・ヒト マル・マル、・・・・地下通路・・・・・」
「・・・マル ・・・・ト、もう一度オク・・・・・」
「・・・ザザザー・・・・・」
「・・・・・・・」

突然、無線にノイズが入り込み通信が出来なくなった。

「マル・ヒトこちらマル・サン状況オクレ」
「マル・ニイこちらマル・サン状況オクレ」
「ザザザー・・・・」

第三小隊に、緊迫した空気が流れた!!

「小隊長、連絡が取れません・・・」

無線手が無線機を調整しながら、困惑した表情で小隊長の指示を待つ

「もう一度、第一、第二小隊に応答を!!」

「了解!!」

「マル・ヒトこちらマル・サン状況オクレ」
「マル・ヒトこちらマル・サン状況オクレ」

「マル・ニイこちらマル・サン状況オクレ」
「マル・ニイこちらマル・サン状況オクレ」


「マ・・・・ マル・・・イ・・・状況報告オク・・・」

「・・・サ・ ・ル・ヒト・・・どうした・・・」

「・・・・何・・・・ガッガッガーーーーーザザザザーーーーーー」

ヘッドフォンの片側を手で押さえながら何度も調整している通信手が小声で早口で、

「小隊長! 駄目です!通信途切れました!!」

と・・・

「なら今の状況を本部へ報告、そして今現在 建物内の各小隊の状況を聞いてくれ!!」

部下に不安な心境を悟られない様、表情に出さない様、眉間にしわをよせて鉄帽のあご紐を指でクルクルと触りながら無線手の報告を待つ・・・

・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・

「小隊長!!おかしいです!!本部との連絡も通じません!!」

慌てた様子の通信手が報告する。

(つづく)

対テロ特殊部隊女人化編(4)

そして、作戦当日

作戦会議室では、最後の朝礼がされていた。

「今回は初めての実戦だ!!だが、緊張する必要はない!!
我々は、この日の為に日々苦しく困難な訓練に耐えれた特別な隊員だ!!
いつもの訓練と同じ様にやれば必ず成功できる!!
何があっても絶対にあきらめるな、ここが我々の帰る場所だ!いいか!!」

隊員全員の顔を見渡し、

「よし!以上!!出発!!」

出発の号令と同時に、敬礼し各隊員達は車両へ乗り込む。


「マル・マル(無線連絡時の本部名称)こちらマル・ヒト(無線連絡時の1小隊の名称)現在時、マル・サン・サン・マル現着、状況開始する、オクレ」
「マル・ヒトこちらマル・マル、現着、状況開始、了」

作戦が実行された・・・・

建物周辺の道路は全て閉鎖され、外周封鎖班は警察の格好をした隊員と、工事関係者の格好をした隊員に別れ、ガス漏れ事故を装い建物の一角全てを封鎖していった。

「こちら(株)クリーンサービス(封鎖班の事)本日の営業はこれで終了!!(封鎖完了を知らせる暗号)」

封鎖班が各小隊とライフラインを切断する班に連絡を入れる。

「閉店確認!!注文の作業に入る。」

ライフラインを切断する班から連絡が入り、少しすると
急に、信号や街燈が消え、あたり一面暗闇に包まれた。

片目に暗視ゴーグルを下げた第一小隊隊員が物音をたてずに建物の窓ガラスを素早く、円カッターを使って切り鍵を開ける。

一人がその窓から侵入し、中から入り口である扉の施錠を開け第一、第二小隊が進入していく。

残りの第三小隊は、外での後方支援

すべてが上手く行くと、隊員達は思っていたが・・・



「ふふ、やっとお客様が来たわね、もう少し手際がいいのかと思ったんだけど・・・。」

笑みを浮かべながら伊集院はモニターで、その様子を見ていた。

(つづく)
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Author:0たか0
注意R-18です。
鏡(IF)の世界のお話へようこそ!
管理人の0たか0です。
ここでは、お気に入りの同人作品やサイトの紹介、
またまた、それに感化させられて自分自身で書いた小説を載せています。

(注意)このブログは成人向けの内容が入っていますので、
18歳未満の方や、内容に不快感をお持ちの方は、
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