2ntブログ

あなたは私で、私は私?(3)

「では・・・こちらへ・・・・」
と、店の奥に案内された・・・
(このお店の中って・・・こんなに広いんだ~・・・外から見た限りだと・・・もっと狭い感じがしたんだけど・・・)
「さてと・・・じゃあ、説明するからよく聞いておくように!!」
(ふむ・・・)
「まず一種類目のゲームは、ジェンガ・・・」
「は?ジェンガ?」
「そう・・・もう机に用意しているから・・・あれをやれば良い・・・」
「は・・・分かりました」
「あと、ここのルールで、5本抜いた時点でお前の勝ちになる」
「は、はぁ~・・・5本で・・・」
(なんだ・・・楽勝じゃないか!!これなら・・・3種類全て一気に!!)
「で、次の2種類目は、射的だ!!」
「射的?」
「そう・・・あそこにあるエアーガンで、あの的に20発中5発当てれば勝ちだ!!」
「あの的?的って・・・」
「ほら・・・あそこにあるだろう?見えんのか?」
「えっ?的って・・・あれ・・・壁じゃなくて・・・あれが的?」
「そうだ・・・・10m先から当てれば良い・・・分かったな?」
「はい!!」
(この人・・・勝つ気ないだろ?たたみ位大きい的に当てればいいって・・・)
「そして・・・最後は、オセロだ!!」
「オセロ?」
「そう、オセロだ!!」
「オセロって、あの白黒の?」
「そうだ!!ただ・・・ここのオセロは、白黒ではない・・・・」
「白黒ではないって・・・・」
「人間とドールの絵を入れてある・・・まぁ~ただの色違いだと、面白くないしな・・・どうだ?分かったか?」
「はい!!これをやれば・・・良いんですね!!」
「ああ・・・」
「じゃあ・・・やりましょう!!」
「?なに言ってるんだ?オセロ以外は、お前一人でやるんだ!そのための5本ルールになっているんだ!!」
「は、はぁ~・・・5本ルール・・・分かりました・・・」
(こんなの、サービスじゃないか!!)
「じゃあ、やってきます。」
一種類目のジェンガのある机の方に行き、椅子に座る・・・
そして、一つ一つ丁寧に抜いて、上に置いていく・・・
1つ・・・
2つ・・・
3つ・・・
4つ・・・
そして・・・・最後の5つ目・・・
ゆっくりと、慎重に抜いて、上に置く・・・
「ふ~・・・これで良いですか?」
「ああ・・・おめでとう!!まず一つ目のゲームをクリアーしたね!!で・・・どうするかね?定価の3倍の代金を支払って購入するかね?」
「いいえ!次もゲームをやります!!」

『そうこなくっちゃ~!!』

「えっ?まただ・・・」
「ん?どうか・・・しましたか?」
「いいえ・・・な、なにも・・・」
「そうですか・・・では次の・・・あの射的ゲームを・・・」
「はい!!」
シューティングが出来るようになっている場所に行き、使うエアーガンを選ぶ・・・
(このライフル・・・一度、撃ってみたかったんだよな~・・・って・・・このハンドガン!!これも?これ・・・あの有名な、ホラーアクションゲーム?に出てきた物を、あるトイガンメーカーが限定で作ったっていう・・・あのサムライ・・・って・・・こんなものまで・・・使っていいの?ん?って・・・あれは・・・ターミネーターやプレデターで出てきた、M134じゃないか!!って・・・さすがに・・・たった20発を撃つのに、あれはないか~・・・って・・・ん~・・・なににしよう・・・あの的で、あの距離だし・・・このハンドガンでもいいか~!)
「これで、やります!!」
「分かった・・・」
マガジンを抜き、ガスを込める・・・
そして、マガジンローダーに弾を入れ、マガジンに押し込む
ジャコジャコ・・・・ジャコジャコ・・・・
これで、全部か~・・・・
マガジンをエアーガンにセットし、スライドを引いて、装てんする。
セーフティーを解除し、照門・照正を合わせ、引き金を引く・・・
バスッ!パツッ!!
バスッ!パツッ!!
バスッ!パツッ!!
バスッ!パツッ!!
バスッ!パツッ!!
5発で、終了!!
「ふふふ・・・よくやりましたね!!で、どうしますか?続けますか?それとも・・・最初のゲームをクリアーしていますので、定価の2倍の代金を払って購入しますか?」
「えっ?2倍で・・・」
「はい・・・いかがいたしますか?」
「ん~・・・2倍か~・・・」

『次もやろうよ!!オセロで勝てば、私が手に入るのよ!!それに・・・余ったお金で、色んなお洋服が買えるでしょ?この、鎖とレースの猫セット以外にも、私欲しいものたくさんあるんだから!!』

どこからとも無く聞こえてきた声に驚き、目の前にいる店主の顔を驚いた表情で見つめて、
「えっ?あ、あの・・・何か言いました?」
まさか、この店主からあんな可愛い声が出せないよなと、思いながらも一度聞いてみた・・・
「いいえ・・・何も・・・どうかなさいましたか?」
不思議そうな顔をして、こちらを向く店主
「ん、うん~・・・い、いや~気のせいかな?」
ちょっと恥ずかしくなって、頭をかきごまかしながら、視線をそらした・・・
(何なんだよ・・・あの声・・・一体どこから・・・聞こえてきたんだ?)

続く

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またまた、それに感化させられて自分自身で書いた小説を載せています。

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