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あなたは私で、私は私?(2)

電車を降りて、プリントアウトした地図を片手にお店を探しながら歩く・・・
(え~っと・・・ここは・・・こっちか!!そして・・・右・・・左・・・そして・・・右?あれ?道ないじゃないか!!)
地図通りに来たつもりだったが・・・目の前には大きな空き地が・・・
(おっかしいな~・・・ここがこうで・・・こっちがこう・・・ん~・・・ん?待てよ・・・そう言えば・・・)
辺りを見ると、空き地の横に新しい舗装された道路があった・・・
(もしかして・・・区画整理とかで変わったのかもしれないな!!こっちに行ってみれば・・・)
新しく出来た道路に方に行き、お店を探した・・・
数分歩いた後、小さなお店が見えたきた・・・
(あれかな?ん~・・・それっぽいかな?・・・うん!そうだ!!このお店だ!!)
目的のお店を目の前に、ショーウインドウを見ると・・・
「あ・・・ない・・・・」
その中には、ドールのパンフレットが飾ってあり、張り紙で、赤く「売り切れ」の文字が書かれていた・・・しかも、その下には、限定生産の為、予約注文は出来ません・・・と・・・
(あ~・・・やっぱ~無いか・・・そりゃ~そうだよな・・・限定30体だもんな~・・・あるわけ無いわな~・・・)
と気を落として、来た道をトボトボと歩いて帰る・・・
行きと違って、足が重く、駅までの距離が物凄く長い・・・
(疲れたな~・・・ちょっと飯でも食べてから帰ろうかな?って・・・あれ?ここは・・・行きと、違う景色だけど・・・)
辺りを見ると、行きに見た景色とまったく違う風景に驚くが・・・
(ん?あそこのお店・・・ん?ドール?・・・って・・・まさか・・・こんな所に、ドールを扱っているお店がある訳無いじゃないか・・・って・・・え!!!!)
お店に近づくと、大きくドール専門店と書いてあるではないか!!
(まさか・・・ここにある訳・・・無いよね・・・って・・・外からじゃ~分からないか~・・・ん~・・・)
と、外から中を確認しようと覗き込んでいると・・・一人のお客らしい人物が出てきた・・・
(ん?えっ?あ・・・あれは・・・嘘だ・・・なんで・・・ここに?)
と、お店から出てきた女性が持っていたお店の袋の中には、あの探していたドールが!!
(よし!!もしかしたら、まだ扱っているかもしれない!聞いてみよう!!)
と、恥ずかしさも多少あったが、体が勝手に歩き出し店に入っていった。

『ふふふ・・・やっと来てくれたんだね・・・』

と、声が聞こえたような気がしたが、深く考えなかった・・・
ピポピポーンー!お店に入ると、チャイムが鳴った・・・
そして、おくから、怪しいと言うか・・・昔から営業していたのか・・・高齢の店主が出てきた・・・
「いらっしゃい・・・何か・・・」
無愛想な感じで挨拶された・・・
「えっ?あ、あの・・・」
(そう言えば・・・あのドールって・・・なんていう名前だったけ?)
と、考えていると、
「あれを探しているのかね?」
「あれ?」
「そう・・・あのドールの事かね?」
と、店主の視線の先には、一体だけ残っていた、探していたドールが!!
「あ!!は、はい!!そうです!!あのドール・・・どこ探しても、見つからなくて・・・」
「で?欲しいのかね?」
「は、はい!!」
「そうか~・・・でも・・・売れないな・・・」
「えっ?なんで?」
「そりゃ~そうだろ?後一つしかない物を・・・限定品だし・・・30体の生産と言っていたらしいが、実際は、その半分も作られなかったと言う物を、簡単に定価で売れるはずがないだろ?」
「う・・・ま、まあ・・・分かります!!だったら、いくらで・・・」
「ふふふ・・・そうだね~・・・3倍で・・・」
「買います!!買います!!ちゃんとお金も下ろしてきましたし!!」
「ちょっと・・・最後まで話を聞いて!!」
「あ、はい・・・」
「今から・・・ちょっとした、ゲームをやろうじゃないか?」
「ゲーム?」
「そう、簡単なゲームだ!!もし、このゲームに買ったら、定価の3倍の値で販売してやっても良い・・・それに・・・今から提案する3つのゲーム全てに勝てたなら、タダでこのドールをやっても良いぞ!!」
「ほ、ほんとですか~!!」
「ああ・・・どうする?定価の3倍で購入するか?それとも・・・」
「勿論!3種類全て!!」
「そうか、そうか・・・それは良い決断だ!ただし・・・もし、負けたら・・・この店で一生仕事を手伝ってもらうからな!」
「手伝い?一生?」
「ああ・・・そうだ!!まぁ~簡単に言えば、この店で就職したって事だ!!そう考え込まなくても良い!!」
「そうですか・・・分かりました!やります!!」
(まぁ~勝手も負けても、そんなに痛手はないか~・・・)
「ふふふ・・・後・・・3種類全部やらなくても、1勝した時点で現金を払って購入するって事も出来るから・・・ただ・・・ゲームの途中で、止めて購入する事は出来ないから・・・よく考えておく様に・・・」
「はい!!」

続く

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