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悪魔の少子化対策プログラム (6) 彼女達は誰?

逃げる途中・・・
一人の女性が博士に近寄り話しかけてきた・・・
女「博士・・・こちらは危険です・・・警察の特殊部隊が出口で待機しています・・・
ですからこちらへ・・・」
博士「そ、そうか・・・しかし・・・見かけない顔だな?女の工作員とは・・・」
女「ええ・・・女の方が何かと偽装工作も出来るとかで・・・急遽こちらに応援要因として動員されました・・・」
博士「ふっ!そうか・・・じゃあ・・・護衛を頼む」
女「追いかけ来る警官がいるかもしれないので、私はその危険を排除した後で追いかけます・・・出口付近でもう一人の女性工作員が待機していますので、通路に蛍光チューブをたどって出口まで行って下さい・・・・ここは危険ですので早く!!」
博士「ん!わかった・・・後は頼む!!」
(ふっ!ここで彼女が死ねば・・・最悪、後は彼女が全てやった事にして責任を押し付ければ・・・)
ニヤリと口を歪め、地下道に仕掛けた爆薬の起爆装置を握り締めて、足元を確認しながら歩いていった・・・
女(ふふふ・・・ホント研究の事しか頭に無いおばかさんね・・・貴方は!!
さぁ~て・・・次の用意をしないと・・・)
ポケットから爆竹の様なものを取り出し、ゆっくりと歩きながら博士の後を追った

博士「はぁ~はぁ~はぁ~・・・ま、まだ続くのか?ん?だ、誰だ!!」
腰を曲げて壁に手を当て歩いていると、目の前に人影が見えた・・・
女2「博士・・・お待ちしていました!」
博士「き、君が彼女が言っていた・・・待機している・・・」
女2「はい・・・そうです・・・さあ・・・こちらです・・・」
彼女は、数十メートル後ろにある扉を指差し出口を示す・・・
博士「あそこが、出口だな?」
女2「はい・・・そうです・・・」
博士が歩こうとしたとき、遠くの方がら物音が聞こえ・・・
パパパパーン!!パパパパーン!!パパパパーン!!
パパパパーン!!パパパパーン!!パパパパーン!!
小銃の連射音が聞こえ、段々と近づいてきた・・・
銃声だけでなく、カツカツと人が歩いてくる音まで・・・
女2「追っ手が来たようです・・・ここもすぐに危険になるかもしれませんので、博士は早く逃げて下さい・・・」
博士「分かった・・・追っ手がここまで来ていると言うことは・・・君の仲間の彼女は・・・」
女2「・・・・・はい・・・・今はそんな事考えている余裕はありません・・・私達の事は気にせずに、その扉から逃げて下さい!!」
博士「わかった!!君も・・・気をつけたまえ・・・」
女2「はい・・・ありがとうございます。」
彼女にそう言い、博士はすぐ近くにある出口の扉に向かって歩いていった・・・
博士(くっくっく・・・これでこの女も・・・まさかここまで警察が出来るとは思わなかったな・・・まぁ~せいぜい私の役に立って死ねるのだから、彼女達も本望だろう・・・)
歩きながら、口をにやりとさせて扉に手をかけ開けた・・・
しかし・・・
博士「何だ・・・ここは・・・出口ではないのか?」
出口だと言われた扉を開くと、そこは小さな部屋になっていた・・・
女2「きゃははは!!研究だけしか出来ない馬鹿って聞いていたけど・・・ホント・・・馬鹿ね!!」
博士「な、何だと?」
背後から聞こえた彼女の声に反応して振り向くと・・・
次の瞬間・・・
パシュッ!!
圧縮空気が吐き出された様な音が一度して・・・
一気に体の力が抜けて・・・
博士「がはっ!!」
ドサッ!!
女「ふふっ・・・まさか自分がこうなるとは思いもよらなかったでしょうね・・・」
女2「ええ・・・ここまで予定通りに物事を運んでくれる人物はめったにいないわ!!」女「ふふふ・・・この新薬は、私達が有効に使ってあげる・・・くすっ!じゃあね~!!」
そう言って、彼女達はサプレッサー付の拳銃を博士の手に持たせ、新薬のアンプルの入ったジュラルミンケースを持ち、博士の仕掛けた起爆装置を手にし消えていった・・

数分後・・・
女2「久し振りだわ~大きな花火が見られそうね~!!きゃははは!!」
無邪気に笑い、彼女は起爆スイッチのボタンを押した・・・
カチッ!!
ズガーン!!ズガーン!!
ズガーン!!ズガーン!!!!
地下道が規則正しく順々に爆破されていく・・・
中で待機していた人員も逃げる事も出来ずに・・・
女2「きゃははは!!綺麗だわ~!!」
爆発の様子を遠くの高台から見物する彼女が大笑いしていた・・・

数日後、警察は記者会見を開き、当事者である博士と数名の身元不明の男の死体を確認したことを公表した・・・
追い詰められた博士が、錯乱し部下である男達を撃ち殺し、最後に逃げ切れないことを実感した本人は、地下道の中で胸を撃って自害したと・・・
勿論、今回出動した存在しない特殊部隊の要員の犠牲は公表されずに・・・
そうして今回の事件は、被疑者死亡により書類送検され、幕を下ろした・・・

続く

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