対テロ特殊部隊女人化編(39) 出戻り・・・
「痛~・・・何で?何で、あたしの言う事分からないのよ!!・・・なんでなの?」
先程の攻撃によって、腕と足に銃弾が当たり出血している。止血をする為に制服の腕の部分を引き裂き包帯代わりして止血をしようとしたが、破ることが出来なかった・・・
「やっぱり駄目なのね・・・このままじゃ~あたし・・・」
不安になり、視線を足元にやると、ヒールが目に入った。
「えっ?じゃあ、もしかして・・・・・これも・・・」
走って逃げるにはヒールは不向きで裸足でも良いと思い、ヒールを脱ぎ捨てようと手に持ったが・・・
「やっぱり・・・ヒールまで脱げないのね・・・何でなのよ・・・・これじゃ~・・・・」
足に引っ付いてしまったヒールを脱ごうとしたが、脱ぐ事は出来なかった。何が起こっているのか訳が分からなく、目から涙がこぼれ落ちる。
「仕方ないわ・・・このまま逃げるしか・・・」
ふと、胸のポケットに手を当てると白い大き目のハンカチが入っていた。
「あっ!!これは・・・・よかった~・・・これで・・・」
ハンカチで傷口をきつく縛り、周りを確認して走り出した。回り道をしながら先程入って来た入り口の方へ走って、しかし、彼女の通った後には点々と血の痕が・・・・
カッ・カッ・カッ・カッ・カッ・カッ・カン・カン・カン・カン・カン・カン・カン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ハァー・ハァー・ハァー・ハァー・・・・・・・・」
「何で分かってくれないの?」
「何でなの・・・・」
「どう説明すればいいの・・・」
「あたしに攻撃するなんて・・・」
「やっぱり、もう無理なの?戻れないの?」
「これからどうしよう・・・・」
どれぐらいの時間逃げ回ったのか、ここがどこなのかまったく分からない・・・
撃たれた傷口は広がり、包帯代わりの生地の上からでも血がにじんでいるのが確認できる。
「ね~・・・誰か助けて・・・お願い・・・このままじゃ~あたし、どこに行けばいいの・・・怖いの・・・」
逃げたのは良いが、かつての仲間から攻撃され、話も聞き入れてもらえなく、挙句の果て逃げるのが必死でどこへ逃げ込んだのか、自分の居場所すら分からない状態に不安を感じていた。出血も酷く、目の前が霞んで見え始め足取りも壁を持たれかけながらでしか歩くことができない・・・・
「このまま、連れ戻されればあたしは・・・そんなの嫌・・・でも、自衛軍に戻っても・・・・あたしは、ここで・・・」
カツッ・カツッ・カツッ・カツッ・カツッ・・・・
「誰・・・嫌・・・来ないで!!」
誰かがこっちへ来る!!逃げないと・・・そう思い必死に身体を動かそうとするが、まったく言うことを聞かない。
「・・・誰か・・・来る・・・」
必死になって倒れながらも、腕だけで身体を引きずり逃げている。
ゴッツ!!
と、その時、何かにぶつかった
恐る恐る上を見ると、髪の長い女性が立っていた!!
「えっ!!嘘・・・」
驚くと同時に、後ろからも女性が来て
「はぁ~あ~い!!」
と片手を振りながらこっちへ向かってくる。
「も~逃げるなんて寂しいじゃない!!これからは一緒にお仕事する仲なんだし、何も言わないで逃げるなんて・・・私、泣いちゃうわよ!!」
倒れた彼女を見て冗談を言う彩少尉
「それにしてもさすが伊集院様が言っていた通り、予定通りね!!ミルダ!!」
「ええ、それにしても気を抜きすぎではないの?」
「大丈夫、大丈夫!!だって、ちゃ~んと護衛はいるよ!!」
「まっ、そうね、お自慢の第二小隊の殺気が感じられるし」・・・・・・
何を言っているのか分からず、段々と声が小さくなりその後の記憶が・・・
「ほんと世話をかける人ね~・・・ね~、これを運んでちょうだい!!大事に扱ってね!!」
近くにいる隊員に、倒れている彼女を運ぶように指示をして戻っていく。
「あっ!後、痕跡を消して、見つからない様に戻るのよ!!」
(つづく)
先程の攻撃によって、腕と足に銃弾が当たり出血している。止血をする為に制服の腕の部分を引き裂き包帯代わりして止血をしようとしたが、破ることが出来なかった・・・
「やっぱり駄目なのね・・・このままじゃ~あたし・・・」
不安になり、視線を足元にやると、ヒールが目に入った。
「えっ?じゃあ、もしかして・・・・・これも・・・」
走って逃げるにはヒールは不向きで裸足でも良いと思い、ヒールを脱ぎ捨てようと手に持ったが・・・
「やっぱり・・・ヒールまで脱げないのね・・・何でなのよ・・・・これじゃ~・・・・」
足に引っ付いてしまったヒールを脱ごうとしたが、脱ぐ事は出来なかった。何が起こっているのか訳が分からなく、目から涙がこぼれ落ちる。
「仕方ないわ・・・このまま逃げるしか・・・」
ふと、胸のポケットに手を当てると白い大き目のハンカチが入っていた。
「あっ!!これは・・・・よかった~・・・これで・・・」
ハンカチで傷口をきつく縛り、周りを確認して走り出した。回り道をしながら先程入って来た入り口の方へ走って、しかし、彼女の通った後には点々と血の痕が・・・・
カッ・カッ・カッ・カッ・カッ・カッ・カン・カン・カン・カン・カン・カン・カン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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「ハァー・ハァー・ハァー・ハァー・・・・・・・・」
「何で分かってくれないの?」
「何でなの・・・・」
「どう説明すればいいの・・・」
「あたしに攻撃するなんて・・・」
「やっぱり、もう無理なの?戻れないの?」
「これからどうしよう・・・・」
どれぐらいの時間逃げ回ったのか、ここがどこなのかまったく分からない・・・
撃たれた傷口は広がり、包帯代わりの生地の上からでも血がにじんでいるのが確認できる。
「ね~・・・誰か助けて・・・お願い・・・このままじゃ~あたし、どこに行けばいいの・・・怖いの・・・」
逃げたのは良いが、かつての仲間から攻撃され、話も聞き入れてもらえなく、挙句の果て逃げるのが必死でどこへ逃げ込んだのか、自分の居場所すら分からない状態に不安を感じていた。出血も酷く、目の前が霞んで見え始め足取りも壁を持たれかけながらでしか歩くことができない・・・・
「このまま、連れ戻されればあたしは・・・そんなの嫌・・・でも、自衛軍に戻っても・・・・あたしは、ここで・・・」
カツッ・カツッ・カツッ・カツッ・カツッ・・・・
「誰・・・嫌・・・来ないで!!」
誰かがこっちへ来る!!逃げないと・・・そう思い必死に身体を動かそうとするが、まったく言うことを聞かない。
「・・・誰か・・・来る・・・」
必死になって倒れながらも、腕だけで身体を引きずり逃げている。
ゴッツ!!
と、その時、何かにぶつかった
恐る恐る上を見ると、髪の長い女性が立っていた!!
「えっ!!嘘・・・」
驚くと同時に、後ろからも女性が来て
「はぁ~あ~い!!」
と片手を振りながらこっちへ向かってくる。
「も~逃げるなんて寂しいじゃない!!これからは一緒にお仕事する仲なんだし、何も言わないで逃げるなんて・・・私、泣いちゃうわよ!!」
倒れた彼女を見て冗談を言う彩少尉
「それにしてもさすが伊集院様が言っていた通り、予定通りね!!ミルダ!!」
「ええ、それにしても気を抜きすぎではないの?」
「大丈夫、大丈夫!!だって、ちゃ~んと護衛はいるよ!!」
「まっ、そうね、お自慢の第二小隊の殺気が感じられるし」・・・・・・
何を言っているのか分からず、段々と声が小さくなりその後の記憶が・・・
「ほんと世話をかける人ね~・・・ね~、これを運んでちょうだい!!大事に扱ってね!!」
近くにいる隊員に、倒れている彼女を運ぶように指示をして戻っていく。
「あっ!後、痕跡を消して、見つからない様に戻るのよ!!」
(つづく)