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ジャーナリストの運命 (17) 栄養をつけるには・・・

それから数日後・・・

「・・・・・あ・・・あ、うっ!!うううううう・・・・」

うなされる姉を心配そうに見つめる瞳・・・

「あっ!お、お姉ちゃん?お姉ちゃん?大丈夫?」
「う・・・あ・・・・こ、ここは・・・・」

目が覚め、キョロキョロと辺りを見渡している晃・・・いや・・・晃子の姿が・・・

「ふふふ・・・ここはね・・・病室よ!!」
「病室?ええ・・・お姉ちゃんは生まれ変わったの・・・その為には・・・手術が必要だったの・・・」
「そ、そうなの・・・わ、私・・・?で、でも・・・何で・・・この格好?私・・・男・・・だったんじゃぁ~・・・」
「ふふっ!何言ってんのよ~お姉ちゃん!ここの研究所のやっている事に賛同してお兄ちゃんは、実験に参加したんじゃない・・・もう忘れたの~?」
「えっ?そ、そうなの・・・そ・・・そう言えば・・・そうだったわね・・・クスクス・・・」
「それに・・・女になりたかったんでしょ?」
「そうね・・・そうだったわね・・・ふふふ・・・何で忘れちゃったのかしらね!」
「あっ!そうだ!!起きたのなら・・・良い物持ってきてあげるね!ちょっと時間かかるから・・・それまで寝ていていいからね!」
「ええ・・・そうするわ・・・」

そう言い、横になって寝るのを確認した瞳は部屋から出て、移植手術で取り除いた睾丸を調理室へ持って行き、調理してもらう・・・

そして、部屋に戻ってきた瞳は・・・

「ねえ・・・お姉ちゃん!栄養をたっぷり取らないといけないから・・・作ってきたの・・・一緒に食べましょ・・・」

そう言い、料理されたボールを二つフライパンにのせて持ってきて・・・
テーブルの上に置いた皿に一つずつ盛り付けていった・・・

「ふふふ・・・美味しそうでしょ~」
「ええ・・・」
「冷めないうちに食べましょ!!」
「ええ・・・そうするわ!!」
「ふふっ!!いっただきま~す!!」

そして二人で食べ始めた・・・

ゴリッ、ゴリッ・・・・・ゴリッ!!

「美味しい~・・・・な、何これ・・・この味・・・それに食感・・・初めてだわ・・・」
「ふふふ・・・ほんとね・・・美味しいわね!」
「ええ・・・ほんと・・・で、でも・・・なんなの?これ・・・」
「ふふふ・・・さ~て・・・何でしょう~?」
「ほんと・・・なんなんでしょうね・・・それにしても美味しいわ~・・・」

クセになる味に引き込まれ出された一つのボールを細かく切って食べる章子・・・

「そりゃ~そうよ!!貴重なものなんだから~!!成長しきった若くて元気あるものから・・・それに、一回で二つしか取れないんだから~!!それにね!・・・これ・・・物凄く栄養があるのよ!!これ食べるとお肌も綺麗になそうよ!!」
「へぇ~!!そうなの?」
「そうなのよ!!それにね!これを食べられるのはね、取った人と・・・ふふふ・・・」
「えっ?取った人と・・・後は・・・誰なの?」
「それはね~・・・ふふふ・・・もう一人はね・・・生まれ変わった人よ・・・」
「生まれ変わった人?・・・えっ?誰なのよ~!!も~教えてくれてもいいじゃない~の~」
「ふふふ・・・今の状況を見て・・・誰が食べてる?」
「えっ?今の状況?誰がって・・・私に・・・瞳の二人・・・?」
「うん!そうよね!私が取った人・・・そして、お姉ちゃんが生まれ変わった人・・・分かる?」
「えっ?わ、私が・・・生まれ変わった・・・生まれ・・・」
「そう・・・お姉ちゃんは、前は男だったの・・・覚えているわよね!」
「ええ・・・」
「今は、女になってるわよね!」
「ええ・・・えっ?ま、まさか・・・こ、この・・・えっ!!!!」
「ふふふ・・・分かった?この食材・・・」
「そ、そんな・・・こ・・・これ・・・あ・・・あ・・・わ・・・私・・・えっ?じ、自分の・・・食べた・・・」
「ええ・・・そうよ・・・これが儀式なの・・・仕方ないわ・・・でも・・・美味しかったでしょ・・・別に捨てるものなんだし・・・」
「あ・・・お・・・美味しい・・・・そ、そうね・・・あの味は・・・忘れられないわ・・・うふっ!!また食べたくなっちゃったわ♪」
「ふふふ・・・そうでしょ~!・・・なら・・・回復して一緒に狩に出ましょうよ!!」
「ええ・・・そうね・・・こんなに美味しい食材を持っているなんて・・・ふふふ・・・」

脳内の思考まで書き換えられてしまった二人は食材の味に取り付かれてしまった・・・
そして、二人して怪しい笑みをし、どうやって狩をしようか考えていた・・・

続く

テーマ : 小説
ジャンル : アダルト

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