姉妹編 (8) 明日香が変わる・・・
チーン!
ガラガラガラ~・・・・
エレベーターの扉が開き、明日香がエレベーターボックスから出てきた。
「ここがそうなのね!!」
メモ用紙を片手に廊下を歩いてある部屋の入り口で止まる。
(どんな悩み事でも解決します・・・・
伊集院クリニック・・・・)
怪しい雰囲気を漂わせていたが、彩が教えてくれた所だから間違いはないと言い聞かせ扉を開けた。
(うわ~・・・・すっご~い・・・)
戸を開け中に入ると、外方では考えられないぐらい広く一面ピンク色をした部屋になっていた。
目の前の受付に行くとタッチパネルが置いてあった。
(あら?受付には人がいないのね・・・タッチパネルなんて・・・最新式のクリニックなのかしら~?)
名前から、本日の診療内容を入力していく。
(これで良いのね?・・・後は~・・・ん?・・・何これ・・・)
全てを入力したかと思いきや、簡単な質問票が横のプリンターから出てきた。
(何々?・・・これをやればいいのね・・・)
質問用紙を取って記入していく。
「何だか?変わった質問ね?この質問って・・・何だか物理や生物のテスト問題みたいだし・・・・これは、数学?かしら?ふふふ・・・でも面白い問題ね!」
とクスクスと笑いながら簡単に解いてしまった!!
質問用紙を鞄にしまい、壁に貼ってあるポスターを見てると・・・
「明日香さん~・・・診察室へどうぞ・・・」
と、呼ばれた・・
「は~い~・・・」
診察室へ入り、看護婦へ質問用紙を渡し椅子に腰掛けた。
「今日は、何か悩みがあるそうで来たみたいだけど・・・どの様な悩みなのかしら?」
白衣を着た伊集院が明日香の顔を覗き込みながら聞いてきた。
「あ、はい・・・え~っと・・・その~・・・あ・・・」
(あれ?・・・・なに・・・先生の顔をみたら急にぼーっとして・・・)
「どうしたの?ふふふ・・・」
「あの・・・その~・・・最近・・・何だか分からないんですけど・・・」
「ふふっ・・・もういいわ・・・分かったわ・・・」
「えっ?」
(あ、あれ?私・・・どうしたのかしら・・・ぼ~っとしてて・・・それにしてもなんであれだけで分かるって・・・)
「貴女の悩み・・・それは弟さんね・・・」
「えっ?・・・は、はい・・・」
「しかも、その弟さん・・・いつも貴女を頼ってばかりで・・・虐められてて・・・」
「はい・・・そうです・・・」
「貴女は、その弟さんにもう少しでもいいから強くなってもらいたいと・・・」
(あれ・・・?また頭が・・・)
「はい・・・」
伊集院の話が進むにつれ、次第に明日香の目から光がなくなってきた・・・
「でも、その願いもまったく届かなく・・・」
「は・・・い・・・」
「毎日その弟さんを見ているとイライラしてきて」
(えっ?私・・・イライラしてたの・・・あれ?イライラ?そうかしら・・・イライラ?)
「い・・・は・・・い・・・?」
「ふふふ・・・あら?違ったかしら?いつも女々しい弟で、って思ってるのでしょ?」
(女々しい?・・・真琴は・・・女々しい・・・?女々しい・・・真琴は・・・そう・・・女々しいのよ・・・真琴は・・・)
「・・・・・は・・・・い・・・」
「そう・・・そうよね・・・そしてその女々しい弟を見るからイライラしてるのよね・・・」
(女々しい真琴・・・?女の子みたいな真琴・・・弟なのに・・・弟・・・?真琴は・・・そう・・・男なのに女々しいの・・・だからイライラして・・・?)
「はい・・・そうです・・・」
「ふふふ・・・分かったわ・・・はい!!」
びくっ!!
「えっ?あれ?・・・私・・・」
「今日はこれでカウンセリングはおしまいにするわ・・・これから毎日来てちょうだい・・・多分・・・これぐらいの悩みだと~・・・そうね~・・・2、3週間ぐらいでスッキリするわ・・・」
「そ、そうなんですか!分かりました!!明日から毎日来ます!!」
「ふふふ・・・そう・・・毎日来て下さいね・・・ふふふ・・・では、お薬出しておきますから毎食後に飲んで下さいね!」
「はい、分かりました!!」
と、簡単な話をして、今日はおしまい・・・次回から本格的に治療を開始するという事で、
何回か通う内に、悩みがスッと消えたような気がして来るようになった。
続く
ガラガラガラ~・・・・
エレベーターの扉が開き、明日香がエレベーターボックスから出てきた。
「ここがそうなのね!!」
メモ用紙を片手に廊下を歩いてある部屋の入り口で止まる。
(どんな悩み事でも解決します・・・・
伊集院クリニック・・・・)
怪しい雰囲気を漂わせていたが、彩が教えてくれた所だから間違いはないと言い聞かせ扉を開けた。
(うわ~・・・・すっご~い・・・)
戸を開け中に入ると、外方では考えられないぐらい広く一面ピンク色をした部屋になっていた。
目の前の受付に行くとタッチパネルが置いてあった。
(あら?受付には人がいないのね・・・タッチパネルなんて・・・最新式のクリニックなのかしら~?)
名前から、本日の診療内容を入力していく。
(これで良いのね?・・・後は~・・・ん?・・・何これ・・・)
全てを入力したかと思いきや、簡単な質問票が横のプリンターから出てきた。
(何々?・・・これをやればいいのね・・・)
質問用紙を取って記入していく。
「何だか?変わった質問ね?この質問って・・・何だか物理や生物のテスト問題みたいだし・・・・これは、数学?かしら?ふふふ・・・でも面白い問題ね!」
とクスクスと笑いながら簡単に解いてしまった!!
質問用紙を鞄にしまい、壁に貼ってあるポスターを見てると・・・
「明日香さん~・・・診察室へどうぞ・・・」
と、呼ばれた・・
「は~い~・・・」
診察室へ入り、看護婦へ質問用紙を渡し椅子に腰掛けた。
「今日は、何か悩みがあるそうで来たみたいだけど・・・どの様な悩みなのかしら?」
白衣を着た伊集院が明日香の顔を覗き込みながら聞いてきた。
「あ、はい・・・え~っと・・・その~・・・あ・・・」
(あれ?・・・・なに・・・先生の顔をみたら急にぼーっとして・・・)
「どうしたの?ふふふ・・・」
「あの・・・その~・・・最近・・・何だか分からないんですけど・・・」
「ふふっ・・・もういいわ・・・分かったわ・・・」
「えっ?」
(あ、あれ?私・・・どうしたのかしら・・・ぼ~っとしてて・・・それにしてもなんであれだけで分かるって・・・)
「貴女の悩み・・・それは弟さんね・・・」
「えっ?・・・は、はい・・・」
「しかも、その弟さん・・・いつも貴女を頼ってばかりで・・・虐められてて・・・」
「はい・・・そうです・・・」
「貴女は、その弟さんにもう少しでもいいから強くなってもらいたいと・・・」
(あれ・・・?また頭が・・・)
「はい・・・」
伊集院の話が進むにつれ、次第に明日香の目から光がなくなってきた・・・
「でも、その願いもまったく届かなく・・・」
「は・・・い・・・」
「毎日その弟さんを見ているとイライラしてきて」
(えっ?私・・・イライラしてたの・・・あれ?イライラ?そうかしら・・・イライラ?)
「い・・・は・・・い・・・?」
「ふふふ・・・あら?違ったかしら?いつも女々しい弟で、って思ってるのでしょ?」
(女々しい?・・・真琴は・・・女々しい・・・?女々しい・・・真琴は・・・そう・・・女々しいのよ・・・真琴は・・・)
「・・・・・は・・・・い・・・」
「そう・・・そうよね・・・そしてその女々しい弟を見るからイライラしてるのよね・・・」
(女々しい真琴・・・?女の子みたいな真琴・・・弟なのに・・・弟・・・?真琴は・・・そう・・・男なのに女々しいの・・・だからイライラして・・・?)
「はい・・・そうです・・・」
「ふふふ・・・分かったわ・・・はい!!」
びくっ!!
「えっ?あれ?・・・私・・・」
「今日はこれでカウンセリングはおしまいにするわ・・・これから毎日来てちょうだい・・・多分・・・これぐらいの悩みだと~・・・そうね~・・・2、3週間ぐらいでスッキリするわ・・・」
「そ、そうなんですか!分かりました!!明日から毎日来ます!!」
「ふふふ・・・そう・・・毎日来て下さいね・・・ふふふ・・・では、お薬出しておきますから毎食後に飲んで下さいね!」
「はい、分かりました!!」
と、簡単な話をして、今日はおしまい・・・次回から本格的に治療を開始するという事で、
何回か通う内に、悩みがスッと消えたような気がして来るようになった。
続く