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伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (37) ついに所長に・・・

試験後、初出勤すると、いつもの様に忙しそうにしている所長がいた。

「おはようございま~す!!」

「お~お!!おはよう!!その声からして、試験の手応えは良いみたいだね!!」

「はい、おかげさまで、何とか出来ました!!」

「そ~か~、そ~か~・・・・じゃあ、合格発表日までが待ち通しいね~」

「試験前の時間の速さとはまったく違って、物凄く遅く感じられますよ~」

「うんうん、自分の時は駄目だと思ってたからな~・・・それでも合格発表日までの期間はとんでもなく長く感じたからな~・・・手応えがあればなおさらだね~・・・」

ドサッ!!

両手に抱え込んでいた資料を机に置いていく河西弁護士

「あっ!!僕も手伝います!!」

「ん?じゃあお願い!!あのダンボールに入っている資料を付箋紙の番号順に纏めたいから・・・・」

「分かりました!!」

試験勉強で休む前と変わらない日々が、始まったかの様に思えた・・・

月日が過ぎるにつれ、時々記憶が飛ぶような気なして、あの装置での副作用なのかと不安になった事もあった。

雇い主である河西弁護士は相変わらず忙しく、ここ数日間、事務所に戻らない日が続いた。

(所長も大変だよな~・・・あたしも弱者救済が出来る弁護士になれるのかな~・・・でも~、そう言えば最近、あの弁当を食べる様になってからなのか、痩せていたはずの河西弁護士の体型がふっくらとしてきている様な・・・・)

気のせいなのか、イメージチェンジしているのか、中途半端に伸びた髪の毛が非常に気になった・・・

(なんだか最近の所長の様子も・・・おかしいわ~・・・すっきりした感じだったのに・・・ん~・・・なんだろ~・・・何が変わったのかしら~・・・)

毎日配達される弁当には微量ではあるが女人化薬が入っており、本人達が気が付かない程度に女人化が進んでいた。

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