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伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (36) 楽勝!!

試験当日

駅から試験会場に繋がる道には、大勢の受験生が列を作っていた。

「○○スクールでーす・・・頑張って下さーい!!」
「○○ゼミです・・・どうぞ!!」

各予備校が予想論点が記載された用紙とパンフレットが入った袋を受験生に配っている。

「どうぞ!!」
雅憲にも手渡されたが、そのまま何も見ずに鞄にしまった。

(あの装置のおかげで今回は大丈夫なんだから・・・こんな物見なくても・・・)

試験会場に着き、指定された部屋に入っていく・・・

そこでも、必死に参考書を読んでいたり、六法を開いて確認する受験生達・・・

ひしひしと押しつぶされそうな雰囲気の会場だったが、雅憲は、何も見ずに筆記具と時計の用意と、受験票を出してボーっとしていた。

(頑張ってる、頑張ってる・・・うふふ・・・今回は焦らなくても大丈夫!!ホント、伊集院様のおかげね・・・これであたしは・・・)

他の受験生の様子を眺めている雅憲。

他の受験生からしてみれば、確実に不合格リストに上がっている人物になっているだろうが・・・

(あれ?そう言えば・・・さっき、あたしって言ったような・・・ん~何だか懐かしいような・・・何でだろう・・・男なのに・・・あたしって思うと懐かしいなんて・・・)

脳内女人化された後、元に戻されているが、完全とは言えずかすかに女人化の影響が残っていた。ただ、本人の知らないところで・・・

しばらくして、試験が開始された。

すらすらと解ける問題、自分の意思と言うか手が勝手に動いている様で、論文がらすらと・・・・

その後に行われた口述試験も難なく終わらせることが出来、最終合格発表まで待つこととなった。

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