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対テロ特殊部隊女人化編(10) 第二小隊捕獲

「小隊長、おかしいですどうやっても通信が出来ません!!」

「そっか~・・・・ん~・・・・よし!!一度有線で連絡してみろ!!」

切り替えを命令し、他の隊員達と同様、警戒に当たる。

「ん???」

と、先程の隊員の報告の場所で何かが動いた様に思えた。
その場所をもう一度確認する為、手持ちの暗視スコープを使って注意しながら見た・・・・・
すると、人が何かを担いでいる影が見えた。

狙撃手に正確な状況を確認してもらう為、狙撃手を呼び、確認させると・・・・・

「・・・・・・・・・人を担いでいます。・・・・・しかも、担がれているのは・・・・・
外で警戒に当たっていた小隊の隊員です!!」

冷静であった隊員達の間にも不安の空気が流れ始めた・・・

「本当にうちの隊の隊員なのか?確証は?」

警戒をしながら小隊長は狙撃手に聞きなおす。

「・・・・あの戦闘服の左腕の部隊章が自分らと同じです・・・・・・」

「一体・・・誰が・・・何の為に・・・・?」

「運んでいるのが何者かは分からないか?確認してくれ・・・・」

「了解!!」

・・・・・

目を細め光学スコープを覗き込む狙撃手

「髪が長い・・・・・女性のような気がします・・・しかも、変わった装備をして・・・・・
あっ!!あれは作戦会議の資料であった例の事件の手配中の組織が着用していた戦闘服です!!」

その言葉を聞き、他の隊員達が

「小隊長、このままでは仲間が!!援護してください、我々が突撃します。」

特警隊の悲劇を知っている隊員たち、まさかとは思っていたがこの先の予想が付いた隊員達はすぐさま行動に出ようとしが・・・小隊長が隊員のサスペンダーを引っ張り止める。

「おい!!バカか!!よく、あの部分をよく見ろ!!廊下の途中途中を・・・・
落ち着いてから行動をとれ!!個人、個人で行動している訳ではないんだぞ!!」

はっとなり、隊員達は一斉にその部分を見る。

!!!!

この状況をしっていたかと想像ができるぐらい、用意周到に、廊下にはご丁寧にワイヤートラップが・・・ただ、所々にセンサーみたいな物が壊れているが・・・

「まずはどこに連れられているのか、あの先はどうなっているのかを知る必要がある。図面を!!」

と、通信手に手をだすと、いつ会話に入って通信の状況を言い出そうか困っていた通信手が目に入った・・・

「どうした?」

「上との連絡が取れません・・・やはり・・・ですか・・・。」

と言いながら、図面を渡し、警戒に入った。

今現在がここで・・・あの場所がここなら・・・ここは・・・・階段になっているな!!
そうか~、電気を止められてエレベーターが使えないのだな!!

と頭のなかで言いながら、これならいけると作戦を考えるが、ふと、疑問が・・・

しかし、普通これぐらいの組織なら建物の停電時に使用できる発電装置があっても良いぐらいではないか?・・・・・そう言えば、先程から気になるのが所々にある隠しカメラだ・・・・死んでいると思っていた電源が生き返ってるみたいだ・・・・
おかしい?何かがおかしい・・・・・・電源が生き返ったのなら何故エレベーターを使わない?わざわざ担いで階段を使わなくても・・・・・我々が侵入してきた事も分かっているだろうし・・・・何故危険が増すような事を・・・・・・他に建物内に莫大な電気を必要としている場所があるのか?・・・・・考えれば考えるだけ疑問が湧き出てくる・・・・

(つづく)

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