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伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (26) 弁当の効果!

ガサガサ・・・・

汗をかきながら、机の上に集めた資料などをまとめて、鞄に入れている所長。

(なんだろう・・・やけに今日は暑いな~・・・でも・・・気温はそんなに高くないし・・・風邪ひいたかな~・・・身体が火照ってるみたいだし・・・・)

パソコンの電源を入れ、指紋認証やらカードリーダーでなにやら操作をしている。
電話をかけ誰かと話をしているが、聞いただけでは理解が出来ない内容で、時々暗号のような言葉を使っているようにも思えた。

「よし!!これで何かあっても大丈夫!!」

最近、政治献金の訴訟を受けてから、毎回この事務所を出る時、電源を切ったパソコンを前にして、そう言いって出て行く。不思議に思ってこの際なので聞いてみた。

「所長?いつも何してるんです?出る時は毎回・・・・」

「ん?ああ、これか?・・・これはな~・・・・もし万が一、俺に何か遭った時にでも対処出来る様にトラップみたいなものを設定して・・・・」

「ふ~ん~・・・そうなんですか~・・・なんだか大変そうですね~・・・」

これ以上聞いてしまうと、なんだか厄介な事に巻き込まれそうだと思って聞き逃そうと返事をした。

「ははは・・・・ま~ね~・・・・おっと・・・じゃあ・・・行って来るから・・・後は頼むよ・・・後~・・・試験まではお休みで会えないから、今言っておくよ!!・・・試験頑張って!!」

「あっ・・・ありがとうございます・・・」

そう言って、忙しそうにして所長は出て行った。

「ふ~・・・さぁ~て・・・参考書を見て・・・後、数時間経てば・・・・」

昨日の装置にかかった感覚を思い出し、ウキウキとし始める雅憲。

(それにしても今日は特に暑いわ~・・・そう言えば所長も汗かいてたみたいだし・・・・エアコンでもつけちゃおうかしら~・・・・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「これで、よし!!後は、入り口の戸の鍵を閉めて・・・・」

事務所の戸締りをして、急いで昨日約束したお店に向かった。

(待ってるかな~彩さん・・・待たせちゃうのはまずいわ~・・・あれ?あの車は・・・・)

すると店の前には、彩が車に乗って待っていた。

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