伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (11) 気が付けば・・・
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「うっ・・・ううん~・・・」
気が付くと、目の前が明るく、物凄く眩しく目を開けられなかった。
(あ、・・・・あれ?・・・・ここは・・・・・・・そう言えば、車に乗って急に眠くなって・・・・・これは夢?)
「ふふふ、お目覚めかしら?」
何処からともなく聞き覚えのある声か聞こえ、目を覚ました。
「え?・・・あっ・・はい・・・・」
横を向くと白衣を着た伊集院が椅子に腰掛けていた。
「あの~・・・・・」
今の状況がどんな風になっているのか訳けが分からなく、伊集院さんに聞こうとしたが、質問をする前に返答が来てしまった。
「ふふふ、話さなくても分かるわよ・・・今、貴方は脳内及び身体全身をリラックスさせる装置に座っているの・・・これから能力開発する上で物凄く重要になる工程なのよ・・・・だから心配しなくてもいいわよ・・・あっそうそう・・・頭に被せてある帽子みたいなもの・・・高額になるから頭を揺らし過ぎて壊さないようにしてね・・・」
「えっ?そ、そんなにかんたんに壊れるんですか~・・・」
「いいえ・・・通常使用ならそんな事はないけど・・・ただ、頭を思いっきり揺らしたりしたら・・・」
「ああ~・・・分かりました・・・でも~一応聞いておきますけど~・・・高いって~・・・」
「クスクス・・・気になるかしら~・・・」
「ええ~・・・」
「ふふっ・・・そうね~・・・○○駅にあるビルとその前のビルを土地付きで購入してもおつりが来るわね~・・・」
「・・・・・・・・・・」
「あら~・・・どうしたのかしら~・・・急に顔が青くなって~・・・フフフ・・・」
「あ・・・はは・・・ははは・・・・や、やっぱり・・・こ、壊したら・・・」
「ふふふ・・・そうね・・・弁償!!」
「ははは・・・そ、そうですよね~・・・はははは~・・・・・」
「と言いたいところだけど、雅憲君だったら、そうね~ふふっ・・・一生、私達の奴隷に・・・」
「・・・・まっ・・・まじ・・・ですか・・・・」
「あら~嫌なの~・・・」
「え?あ、あはははははは・・・・」
「まっ、いいわ・・・冗談はそこまでにして・・・じゃあ、これから行うわよ!!貴女の頭の中は全て分かるようになっているから・・・変な事考えたらお仕置きだからね!!ふふふ・・・この装置なら全て分かるんだっから・・・」
「そっ・・・そうなんですか~・・・・」
「ええ・・・不安になったりすると上手くいかないから、もっともっと、リラックスして下さいね・・・・」
「あっ・・・・はい・・・」