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伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (10) 引き返せる最後の運命が・・・ 

カラン・カラン♪

「いらっしゃいませ~」

「あっ、あの~・・・待ち合わせで~・・・」

「かしこまりました、あちらのお客様ですね?」

「あっ、はい・・・」

「では、こちらへ~・・・」

「も~遅いから帰っちゃったかと思ったわよ~」

「ごめん、ごめん、事務所を閉める前に電話が数件あって・・・・」

「ふふふ、そうでしたか~・・・お食事は?」

「あっ、まだですが・・・」

「そ~ぉ・・・ここで済ましても良いですけど、何でしたら私の屋敷で・・・」

「えっ?・・・・屋敷?」

(屋敷って・・・何言ってんだ・・・この人・・・もしかして、とんでもない人だったとか・・・?)

「ええ、そうですわ、美味しいお食事を用意させますから・・・」

「はははは~・・・・おっ、お願いしても良いんですか・・・」

「ええ、勿論ですわ!!」

「お食事まで頂けるなんて・・・・」

「ふふふ、じゃあ、行きましょうかしら?」

「あっ、はい・・・・」

席を立つ前に、案内された時に置かれたテーブルに置いてあった水を慌てて、一気に飲み干した。

その行為を逃さずに確認し、怪しい笑みをこぼす伊集院と彩、あの水には何が入っていたのか?雅憲が知る事になる時は・・・・

(フッフッフ・・・・この子はどんな風にしようかしら・・・・)

雅憲をどの様にして女人化させようか色々とプランを練っている伊集院、

(そしてその後は、あの邪魔な弁護士を・・・フッフッフ・・・でも、簡単に女にさせないわ・・・事務所の前に飾っても面白そうね・・・近くにある学校の生徒の注目の的になるわ・・・)

車に乗り、数分が過ぎた所で急に睡魔に襲われ、必死に寝ない様に頑張ったが、奮闘空しく目を閉じるのも知らないうちに寝てしまった・・・

「ふふっ・・・ゆっくりとお休みなさい・・・・お望みの場所へ連れて行ってあげるから・・・・」

あの店で飲んだ水には、催眠と睡眠効果の出る薬品を入れられており、眠くなるとともにこれから当分の間の行動に対して、疑いを持てなくなってしまう様な心理的作用の効果があった。

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