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伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (8) 何も知らない事は良い事?

「・・・・・・・・ま~ま~、立ったままで話をするのもなんですから、こちらへ・・・今お茶出しますから・・・・」

彩の勢いに負けて、怪しい雰囲気の女性の話を聞く事になってしまった。
この先に待っている悲劇を知らずに・・・

「も~・・・・そんなに気にしなくてもい~のに!!あっ!私、紅茶ね!!」

「はいはい、紅茶に、コーヒーですね!では早速!!」

慌てて、給湯室へ行く雅憲

「クスクス・・・どうですか?伊集院様・・・あの子・・・けっこう良いOLになりそうですが・・・」

彩が小声で伊集院の耳元で今後の処遇について聞いてみるが・・・

「ふふっ・・・そうね・・・でも、これから考えるわ・・・・ふふふ・・・OLにしてあの弁護士を・・・ふふふ、それも面白そうね・・・・」

少し怒りが感じられる怪しげな笑みをこぼし、笑う伊集院だった。

・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

カチャッ! カチャッ!

「え~っと、こっちがお客様のコーヒーで、こっちが彩さんの紅茶っと・・・・ささっ、熱いうちにどうぞ!!」

「ありがと~!」

「頂きますわね!!」

「で、何のお話なんでしょうか?先生がいなくてもいい話って・・・保険の勧誘?それとも・・・」

先程、彩の強引な押しに負け、事務所に入れてしまったが、よくよく考えて見ると、何者か知らない業者の説明で、やっぱり怪しく思い断ろうかと悩むが・・・

「ふふふ、そんなに疑わなくても・・・ぜ~ったい怪しくないって!!」

その満面な笑みで答える彩の笑顔によって、その不安が消え去ってしまった。

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