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ジャーナリストの運命 (22) 逃げられない逃走

ピシュ~!!!

部屋の扉が開き誰かが入って来た・・・

「お、お兄ちゃん?お兄ちゃん?」

そう瞳が部屋に入って来た・・・
そして、泣き崩れている女性を見かけ・・・

「え?・・・・も・・・・もしかして・・・え?」

言葉を詰まらせる瞳・・・

「す・・・すまない・・・」

言葉に困り、ボソッと謝る真樹夫だった・・・

「そ、そんなの・・・そんなのって・・・お・・・お兄ちゃん?」
「う・・・ううううう・・・・・ううううううううう・・・・」

目に涙を溜めて聞く瞳・・・
身体を丸め鳴き続ける兄・・・

少しして・・・

ピーピーピー!!

装置から音が鳴り始めた!!

「いけない!!センサーが作動したわ!!このままだと直ぐに警備員がここに駆けつけるわ!もし・・・見つかったら・・・私達・・・生きていられなくなるわ!!ど・・・どうしよう・・・」

瞳がアタフタと慌てて言うと、

「逃げるぞ・・・」

真樹夫が言った。

「そ、そうね・・・で・・・でも・・・お兄ちゃん・・・」

視線を泣き崩れている章に向けて言う瞳・・・

「う、うううう・・・うう・・・う・・・・」

ゆっくりと、身体を起こし立ち上がる女性・・・

「分かったわ・・・こんな姿になっちゃったけど・・・もしかしたら元に戻れる可能性だって有るかもしれないんだったわよね・・・それに・・・瞳をこれ以上危険に巻き込みたくないし・・・」

そう言って涙を手で拭って、

「で、でも・・・このままじゃ~逃げるにしても・・・嫌だわ・・・裸なんて・・・」

身体を見て恥かしがる・・・

「分かった・・・私、何か着られる物、探してくる!!」

そう言って、部屋の隅にあるロッカーの方へ走っていく瞳・・・

数分後・・・

「あったわ!!これしか無かったけど・・・これで良いかな?」

瞳は、一枚の白衣を持ってきた・・・

「ええ・・・ありがとう・・・無いよりかはマシね・・・」
「フフフ・・・」

そう言って白衣を羽織った。
その時、二人の顔の表情が少しだけ怪しく微笑んだのを真樹夫は見過ごしていた・・・

続く

テーマ : 小説
ジャンル : アダルト

ジャーナリストの運命 (21) 潜入開始

プルルルル・・・プルルルル・・・
カチャッ!!

「あ、もしも・・・」
「只今、電波の届かない場所にいるか、電源が入っていないため・・・」

準備を整え、真樹夫が最後に瞳に電話を入れたが、留守電に切り替わってしまった・・・

「もしもし・・・日にちが変わったと同時に・・・潜入する・・・君は・・・あまり無理しないように・・・もし・・・危ないと思ったら・・・直ぐに逃げるんだよ・・・」

そう言って、電話を切った・・・

そして・・・0時、丁度・・・
排気口から進入する真樹夫・・・
瞳から貰った情報を頼りに中に入って・・・
エレベーターのワイヤーを伝って、監禁されていると思われる部屋の方へ行く・・・

「ふふふ・・・瞳の言う通りね・・・それで・・・」
「はい・・・この後・・・彼は・・・調整室に行きます・・・そこには・・・姉がカプセルの中にいますので・・・助けると思います・・・そしたら・・・私がその部屋に入り・・・」
「そう・・・分かったわ・・・後は・・・先程の計画にそってやれば良いのね・・・」
「はい・・・お願いします・・・」
「ふふふ・・・良いわ・・・しっかりと・・・ここの素晴らしさを教えてきなさい・・・」
「はい・・・・」

そう言って、瞳は所長室から出て行った・・・・

その頃・・・研究所内部に侵入した真樹夫は・・・

「こ、ここだな・・・この部屋に・・・」

そう言って、実験スペースの調整ルームの中に入った・・・

ピシュ~・・・・

「こ、これは・・・・」

行方不明になっている人達を発見する!!
全員がカプセルに入れられて、培養液の中で浮いていた・・・
その隣には小さなカプセルが数個あり、中には女性器や乳房などが培養されて、
一人ずつの名前が記載されていた・・・

「これを・・・移植・・・していたんだな・・・」

パシャッ!!パシャッ!!

カプセルや、その中の人をカメラで写す・・・
続いている隣の部屋も調べる為と・・・
先程と同じ様なカプセルの並んだ部屋があった・・・

だた・・・先程との違いは・・・女性器などの入った小さなカプセルが無かった事・・・
そして・・・浮いている女性をカメラに収めて・・・
資料らしきものを探すと・・・
カプセルの下に名前が書いてあった・・・

○○ 晃

「こ、これは・・・この中にいるのが・・・瞳さんが言っていた、・・・・お、お兄さん・・・章さん・・・?クッ!!遅かったのか・・・もうこれでは・・・・だが・・・ここで諦めたら・・・」

そう言い、手元の資料を調べて、カプセルの装置を作動させる・・・

ピピピ・・・
ゴボゴボゴボ・・・・
ピュシュ~・・・・・

液体を抜き、カプセルを上に上げて中にいる女性を助け出す。

「お、おい!!目を覚ませ!!おい!!」

ペチペチ!!ペチペチ!!

頬を軽く叩いて目を覚まさせると・・・

「う、う・・・う~ん~~~~~・・・・」

目を覚ます・・・

「だ、大丈夫か?き、君の名は・・・」
「う・・・うううう~~~~な・・・名前・・・?」
「そうだ・・・名前は?」
「な・・・名前・・・う、う~~~~わ、分からないわ・・・お・・・思い出せないの・・・」
「くっ!!・・・そ、そうか・・・・な、なら・・・他に何か覚えている事はないか?」
「ほ、他に・・・・他に・・・ひ、瞳・・・瞳・・・そ、そうだ・・・妹がいたわ・・・妹・・・瞳・・・そう・・・瞳・・・」
「そ、そうか・・・やっぱり君は・・・あの時・・・攫われた被害者の内の一人・・・だ・・・」
「え?攫われた・・・?そ、そうだわ・・・私・・・あの時・・・え?え?え?な、なんなの・・・この声・・・あ・・・い、嫌!!な、何?何なの?この身体!!え?え?え?・・・も、もしかして・・・わ、わ、わ・・・私・・・え?私・・・」
「す、すまない・・・もっと早く対処できていれば・・・そ、それに・・・この先・・・元に戻れる方法だって・・・」
「い、嫌!!な、何でなの!!何で・・・あ、あ、あ・・・・・」

顔を手で覆い泣き出した・・・

続く

テーマ : 小説
ジャンル : アダルト

ジャーナリストの運命 (20) 情報提供・・・

その頃、真樹夫は・・・

行方不明の兄を探している妹・・・瞳から連絡を受ける・・・

「あ・・・あの~・・・ちょっと・・・話したい事があるのですが~・・・じ、実は・・・私・・・あの研究所で働く事になって・・・内部の地図を手に入れられるかもしれません・・・そ、それで・・・・・・」
「そ・・・そんな事!!いけない!!危険すぎる!!もし見つかったりしたら・・・あの研究所で行われている事は、人体実験なんだぞ!!そんな事やっているれ連中だ!何されるか・・・それに・・・もし君に何かあったら・・・我々は・・・」

と、話し続けようとした時、瞳が話を遮った・・・

「大丈夫です!!私も・・・協力したいんです!!私の兄を・・・兄を見つけるには・・・これしか・・・これしか方法は無いんです!!それに・・・早く見つけなければ・・・兄も・・・兄が手遅れになる前に・・・それとも・・・他にいい案があるんですか?兄を助けられるいい方法が!!」

少し興奮した様な雰囲気で食って掛かる様に話す瞳・・・

「・・・そ・・・それは・・・・わ・・・・分かった・・・す・・・すまない・・・私は・・・」

何も言えない真樹夫だった・・・

(ふふふ・・・思った通りね・・・そんなんだから・・・駄目なのよ・・・男は・・・そんな欠点は・・・この研究所で・・・私達がなおしてあげるわ・・・ふふふ・・・)

口だけが微笑み、話し始める瞳・・・

「それで・・・今・・・研究所の中にいるんです・・・それで・・・もう少ししたら・・・研究所の配置図のデータをダウンロード出来ます・・・そしたら・・・一度・・・会いたいんですが・・・いいですか?」
「あ・・・ああ・・・分かった・・・そしたら・・・今夜・・・例の場所で・・・」
「はい・・・分かりました・・・あっ!誰か来たみたいなんで・・・切りますね・・・」

プツッ!!プープープー・・・・

そして、その夜・・・
以前から、何度も会っているうちに親近感が生まれ、あの連絡も疑う事を忘れて・・・

「こ、これが・・・研究所の・・・」

渡されたデーターをPDAで読み取り確認する真樹夫・・・

「はい・・・それで・・・こっちの用紙ですが・・・この図面・・・多分・・・ここに・・・捕らわれている人たちがいると・・・それに・・・この部屋も・・・物凄く気になります・・・研究ルームとして囲われていて・・・ここ・・・培養とか・・・この部屋なんて・・・移植とか出来るなんて書いてありました・・・」

真樹夫の表情を確認しながら言う瞳・・・

「そ・・・そうか・・・この部屋に・・・分かった・・・これさえあれば・・・直ぐにでも・・・」

研究所のデーターと図面の用紙を手に直ぐに出かけようとする真樹夫・・・
しかし、

「だ、駄目!!今日は・・・駄目!!」

行きかけた真樹夫を止める瞳・・・

「ど、どうしてなんだ!!何故?駄目なんだ!!」

不思議な顔をして瞳に聞くと・・・

「今日まで、装置の搬入で・・・警備の人が多いの・・・それに・・・もし・・・貴方が見つかれば・・・私が疑われてしまうわ・・・」
「そ、そうだな・・・わ、分かった・・・なら・・・明日の夜に・・・それなら・・・警備も気が抜けて手薄に・・・」
「分かったわ・・・明日は・・・私も中にいるから・・・お願いします・・・」

そう言って、分かれた・・・
この時、彼女に明日、研究所に入る事を言ってしまった事を後悔するなんて思いもよらなかった・・・

続く

テーマ : 小説
ジャンル : アダルト

ジャーナリストの運命 (19) 研究所との裏のつながり

一方、会社に戻った刀也は、当時の資料を調べる為、資料室にいた・・・

県警の資料によると、会見当日に決定した幹部数名が体調不良と事故で会見をする事が出来なくなり、急遽別の幹部に変更された事が分かった・・・

「何で・・・こんな事が・・・こんな説明・・・無かったぞ!!それに・・・会見に出る予定だった幹部・・・行方不明じゃないか!!そ、それに・・・加わった方の幹部は・・・」

しかも、その担当した幹部を調べると、経歴があまりにも完璧で、綺麗過ぎた・・・

「こ、これは・・・こんなに・・・階級試験も0選抜で通り抜けている・・・し、しかも・・・彼だけではなく・・・署長まで・・・」

(公務員の階級試験では階級を上がる為には階級によって、一定期間の年数及び上司の推薦が必要になって来る・・・それらもろもろ達した上で試験を受けることになるが、ま~推薦者の力加減で・・・と言う事もあったりと・・・
しかし、今回のケースは、その初めの段階の年数もパスしていなく昇級しているし・・・政治家等の裏の圧力がかかったな・・・と言う事は、彼らと研究所の因果関係が気になるところだが・・・・)

と色々考えていたところで、ある記事が目に付いた・・・

「こ、これは・・・研究所の建設に当たって地元の住人を纏めた人物・・・」

そう、建設時に村の住人と衝突した際に研究所と住人との仲裁役になった人物が、特集記事でアップされていた・・・

「そうだったのか・・・だから・・・警察も村の住人も・・・全てが・・・グルだったんだな・・・だから・・・あの事件を聞いても答えが出てこなかったんだ・・・それに・・・研究所が建設されてからの住人の生活も急激に変わっているみたいだし・・・この幹部も・・・それで0選抜を続けて・・・」

その記事をプリントアウトし、その他参考になりそうな資料も持って出かけた・・・

「よし、明日もう一度彼女と話をして・・・後はマキさんに・・・今日は二人には悪いけど・・・明日からの為に・・・少し早めに帰って休むか~・・・」

そう言って、自宅に戻り休息をとった・・・

続く

テーマ : 小説
ジャンル : アダルト

ジャーナリストの運命 (18) お願い・・・

「ねえ~・・・お姉ちゃん・・・」

甘えるかのように身体を近づける瞳・・・

「なぁ~に?」
「あのね・・・それでね・・・狩の・・・その、手伝ってもらいたい・・・お願いがあるの・・・」

姉の身体を指でクルクルとなでると・・・

「ふふっ・・・瞳のお願いだったら・・・何でも聞くわ・・・」

瞳を見つめ微笑み返して言う・・・

「フフフ・・・あのね・・・私達の計画を邪魔しようとしている人達がいるの・・・」
「あら・・・そんな人がいるの?こんな素晴らしい計画を邪魔するなんて・・・」
「ええ・・・だから・・・彼らにも・・・きちんと教育を受けてもらいたくて・・・」
「フフフ・・・そう・・・そうね・・・それはいい考えね・・・分かったわ・・・なら・・・私はどうすればいいの?」
「そうね~・・・二人いるけど~・・・一人の堅物は・・・もうすぐ・・・この研究所に乗り込んで来るから・・・お姉ちゃんには、あの調整室のカプセルの中に入っていて欲しいの・・・」
「私はその中で何をすればいいの?」
「堅物が、カプセルの中に浮いたお姉ちゃんの姿を見ている時に、私が部屋に入ってカプセルの液を抜くわ・・・そしたら、一緒に逃げるふりをして欲しいの・・・」
「そう・・・分かったわ・・・で・・・その後は・・・」
「フフフ・・・そこで、これの出番・・・」

そう言って小さな発信機とボタンを手のひらにのせて見せた・・・

「これは?」
「フフフ・・・小型の発信機よ・・・これを調整室に置いてある白衣に入れておくわ・・・」
「一つはポケットに・・・そしてもう一つは、ボタンとして縫い付けて・・・フフフ・・・」
「分かったわ・・・でも、何で二つも?」
「ふふっ!このポケットに入れた発信機はダミーよ・・・一応、機能はするけど・・・助けられた後、裸のまま逃げられないとか言って、私がその部屋で、白衣を探して見つけたかの様にして持ってくるから、それを着て部屋から出ると・・・私の連絡で待っていた警備員に見つかるの・・・そして私の先導で逃げるの・・・でも、警備員は私達を追いかけてくる、逃げても、逃げても・・・隠れても、隠れても・・・そこで、お姉ちゃんがポケットに入っていた発信機を見つけて壊すの・・・そしたら当分の間、警備員が追いついてこなくなって・・・そして、地下の監禁室の方に連れて行くの・・・」
「でも・・・地下の方に逃げるって言ったら・・・疑われないかしら?」

不安そうな顔をして瞳に聞くと、

「ふふっ・・・それなら大丈夫よ!!この地下には古い地下道が有るとか無いとか言って、そこから逃げられるとか言えば、情報の無い彼は信用するわ・・・」
「そうね・・・で・・・捕まえてからはどうするの?フフフ・・・」
「フフフ・・・それはもう・・・知っているくせに~・・・」

怪しい笑みをして見つめ合う二人・・・

「フフフ・・・目が覚めた時には驚くでしょうね・・・・鏡の前に立って見えるのが始めてみる女性・・・しかも同じ動きをして・・・どんな反応するのかしら・・・ふふっ・・・今から楽しみだわ・・・」
「ええ・・・今度は、お姉ちゃんも一緒に女性器の移植手術やろうね!!」
「ええ・・・楽しみだわ~・・・」
「そして・・・今度は・・・お姉ちゃんが料理を運ぶのよ・・・・・・ね・・・フフフ・・・」

微笑む瞳・・・しかし・・・その目には冷静な光が宿っていた・・・

続く

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Author:0たか0
注意R-18です。
鏡(IF)の世界のお話へようこそ!
管理人の0たか0です。
ここでは、お気に入りの同人作品やサイトの紹介、
またまた、それに感化させられて自分自身で書いた小説を載せています。

(注意)このブログは成人向けの内容が入っていますので、
18歳未満の方や、内容に不快感をお持ちの方は、
もうし訳ありませんが、ご遠慮させていただいています。

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