対テロ特殊部隊女人化編(1)
タ・タ・ターン・・・
タ・タ・ターン・・・
タ・タ・ターン・・・
今、一人の女性がかつて仲間であった自衛軍に追われ逃げている。
「ハァー・ハァー・ハァー・ハァー・・・・・・・・」
傷を負った彼女は物陰に隠れ、これからどうしようか混乱していた。
「何で分かってくれないの?」
「何でなの・・・・」
「どう説明すればいいのだろう・・・」
「私に攻撃するなんて・・・」
「やっぱり、もう無理なの?」
「これからどうしよう・・・・」
すべてに対して不安でいっぱいだった・・・
「まずは、負傷した傷口を止血する為、このハンカチで止血しないと・・・」
だが、思ったよりも損傷が酷く、出血も酷く貧血状態に陥っていた。
何も考えられない・・・・・・・・・・・・・・
目の前も霞んで見えにくい・・・・・・・・・・・
このまま気を失った方がどれぐらい楽なんだろうか・・・・・・・・・・・
だが、身体は勝手に壁に肩をズルズルと引きずりながら、今までの訓練で培ってきた精神力のみで必死に逃げる。
下水道に逃げ込み、数時間が過ぎようとした頃には、彼女の体力はすでに限界を超えていた。
カツッ・カツッ・カツッ・カツッ・カツッ・・・・
誰かがこっちへ来る、逃げなければ・・・
だが、必死に身体を動かそうにも言うことを聞かない。
「・・・誰か・・・来る・・・」
必死になって倒れながらも、腕だけで身体を引きずり逃げている。
ゴッツ!!
と、その時、何かにぶつかった
恐る恐る上を見ると、髪の長い女性が立っているではないか!!
「えっ!!」
と驚くと同時に、後ろからも女性がきて、
「はぁ~あ~い!!」
と片手を振りながらこっちへ向かってくる。
「さすが伊集院様が言っていた通り、予定通りね!!ミルダ!!」
「ええ、それにしても気を抜きすぎではないの?」
「大丈夫、大丈夫!!だって、ちゃ~んと護衛はいるよ!!」
「まっ、そうね、お自慢の第二小隊の殺気が感じられるし」・・・・・・
と、何を言っているのか分からず、段々と声が小さくなりその後の記憶が・・・
(つづく)