対テロ特殊部隊女人化編(2)
「そう、あれは、数ヶ月前の出来事から始まった。」
特警隊員の女装人形化事件が報道で流れ、自分の部隊でも大きな騒動になり緊急対策会議が開かれた。
そこで、偶然、友人の名前を耳にすることになるとは・・・
そう、なんと被害者の一人が、友人の慎一だったと言う事を知った。
慎一とは合同訓練で知り合い、各部隊をどのようにして連携を採っていけばうまくいくのか、とことん議論をしあった中で、職場は違うが、同じ志を持った仲間であった。
しかし、今現在はフランス人形みたいにドレスを着、女性化されている姿で、ある研究所で治療しているみたいで、しっかりとした情報は入ってこなかった。
その後の噂で、入院後、数ヶ月たっても改善どころか治療の方法すら、まったく見つからない・・・
慎一の敵を討つ為、謎の犯行組織の壊滅作戦等には積極的に参加アピールをしていた。
どこから情報を仕入れたのか分からないが各マスコミが事件の事を騒ぎ始め、
ちょうど当時の内閣は、選挙戦が近かった事から、表向きに国直属の対テロ策戦部隊を創設した。
(実は、政府にも伊集院の手が回っており部隊創設に力を入れていた議員の情報や、部隊の情報はすべて漏れた・・・)
(後に、反対を押し切ってまで創設にかかわった議員が行方不明になった事は言うまでもないが・・・)
自衛軍の対テロ策戦部隊創設初日、部隊の指揮を執る為に姿を現したのは、自ら熱望して部隊長に就任した貴博であった。
着任式当日
大臣からの任命を受ける為、大臣室へ・・・
部屋の前で今一、度身だしなみをチェックし副隊長と横に並び
コンコン、
ノックをし、直立不動の姿勢で
「対テロ策戦部隊、隊長2等陸佐 三陸 貴博!! 同じく副隊長3等陸佐 大空 一洋!! 任命を受ける為、参りました。」
「どうぞ!入ってください。」
と、言う声が・・・・
しかし、いつも聞いていた大臣の声ではなく、二人が顔をあわせ「?」と首をかしげた。
大臣室に入り、声の主を確認すると、そこにいたのは副大臣でもなく政府の補佐官であた。
「大臣は?」
と、隊長が聞くと、補佐官はこう答えた。
「本日、大臣と副大臣は他の場所で要人との会合がございまして、任命式は私が行うことになりました。」
国を上げてのプロジェクトのはずで、任命には国のトップである大臣、何があったとしても、副大臣が行うのが普通で、今回の扱いに不満な顔をしながら、頭をかきながら
「ま~、いないなら仕方がありません、だったら、そのまま早く任命状だけでいいのでを頂けませんか?」
と補佐官に言い、受け取った。
「では、われわれはこれで部隊へ戻ります」
頭を下げ、部屋を後にする・・・
部屋に残った補佐官は少し苛立った表情で
「たかが、一国家公務員が大きな顔をして・・・・予算を握っているのは僕達なんだぞ!!」
と、そばにあったゴミ箱を蹴った・・・
(その後、偶然に蹴った姿を掃除のおばちゃんに見つかり、こっ酷く怒られたのは言うまでもない・・・)
帰りの車両の中では、二人で、この扱いに対しての不平不満を言っていた。
隊長 「まさか、今回の任命状を補佐官から受け取る時代になったとはね・・・」
副隊長 「われわれの部隊はそこまでの物なんですかね」
隊長 「それにしても、副大臣まで一緒に同席するまでの要人と言うのは一体、誰なんだ?」
副隊長 「今月は、そこまでの重要な要人が入国した形跡はありませんし、どこかのトップが来たとしても、副大臣まで同席するとは・・・・」
隊長 「ま~、なんだ・・・・・初日がこう言う扱いをされたという事は、表向きは良い事を言っていても、本質は期待されていないと言う事だ・・・これからの行動次第で評価を上げていかなければならないな・・・・・・・・」
少し沈黙の後、
隊長 「・・・・・今回の任務・・・・・思った以上に、厳しい任務になるかも知れんな・・・・・」
これから起こる惨劇も知らず、彼らはあまりにも大きな組織を相手にしてしまうのであった。
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
その頃、大臣と副大臣は、とある人物に呼び出されていた・・・・
(つづく)
特警隊員の女装人形化事件が報道で流れ、自分の部隊でも大きな騒動になり緊急対策会議が開かれた。
そこで、偶然、友人の名前を耳にすることになるとは・・・
そう、なんと被害者の一人が、友人の慎一だったと言う事を知った。
慎一とは合同訓練で知り合い、各部隊をどのようにして連携を採っていけばうまくいくのか、とことん議論をしあった中で、職場は違うが、同じ志を持った仲間であった。
しかし、今現在はフランス人形みたいにドレスを着、女性化されている姿で、ある研究所で治療しているみたいで、しっかりとした情報は入ってこなかった。
その後の噂で、入院後、数ヶ月たっても改善どころか治療の方法すら、まったく見つからない・・・
慎一の敵を討つ為、謎の犯行組織の壊滅作戦等には積極的に参加アピールをしていた。
どこから情報を仕入れたのか分からないが各マスコミが事件の事を騒ぎ始め、
ちょうど当時の内閣は、選挙戦が近かった事から、表向きに国直属の対テロ策戦部隊を創設した。
(実は、政府にも伊集院の手が回っており部隊創設に力を入れていた議員の情報や、部隊の情報はすべて漏れた・・・)
(後に、反対を押し切ってまで創設にかかわった議員が行方不明になった事は言うまでもないが・・・)
自衛軍の対テロ策戦部隊創設初日、部隊の指揮を執る為に姿を現したのは、自ら熱望して部隊長に就任した貴博であった。
着任式当日
大臣からの任命を受ける為、大臣室へ・・・
部屋の前で今一、度身だしなみをチェックし副隊長と横に並び
コンコン、
ノックをし、直立不動の姿勢で
「対テロ策戦部隊、隊長2等陸佐 三陸 貴博!! 同じく副隊長3等陸佐 大空 一洋!! 任命を受ける為、参りました。」
「どうぞ!入ってください。」
と、言う声が・・・・
しかし、いつも聞いていた大臣の声ではなく、二人が顔をあわせ「?」と首をかしげた。
大臣室に入り、声の主を確認すると、そこにいたのは副大臣でもなく政府の補佐官であた。
「大臣は?」
と、隊長が聞くと、補佐官はこう答えた。
「本日、大臣と副大臣は他の場所で要人との会合がございまして、任命式は私が行うことになりました。」
国を上げてのプロジェクトのはずで、任命には国のトップである大臣、何があったとしても、副大臣が行うのが普通で、今回の扱いに不満な顔をしながら、頭をかきながら
「ま~、いないなら仕方がありません、だったら、そのまま早く任命状だけでいいのでを頂けませんか?」
と補佐官に言い、受け取った。
「では、われわれはこれで部隊へ戻ります」
頭を下げ、部屋を後にする・・・
部屋に残った補佐官は少し苛立った表情で
「たかが、一国家公務員が大きな顔をして・・・・予算を握っているのは僕達なんだぞ!!」
と、そばにあったゴミ箱を蹴った・・・
(その後、偶然に蹴った姿を掃除のおばちゃんに見つかり、こっ酷く怒られたのは言うまでもない・・・)
帰りの車両の中では、二人で、この扱いに対しての不平不満を言っていた。
隊長 「まさか、今回の任命状を補佐官から受け取る時代になったとはね・・・」
副隊長 「われわれの部隊はそこまでの物なんですかね」
隊長 「それにしても、副大臣まで一緒に同席するまでの要人と言うのは一体、誰なんだ?」
副隊長 「今月は、そこまでの重要な要人が入国した形跡はありませんし、どこかのトップが来たとしても、副大臣まで同席するとは・・・・」
隊長 「ま~、なんだ・・・・・初日がこう言う扱いをされたという事は、表向きは良い事を言っていても、本質は期待されていないと言う事だ・・・これからの行動次第で評価を上げていかなければならないな・・・・・・・・」
少し沈黙の後、
隊長 「・・・・・今回の任務・・・・・思った以上に、厳しい任務になるかも知れんな・・・・・」
これから起こる惨劇も知らず、彼らはあまりにも大きな組織を相手にしてしまうのであった。
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
その頃、大臣と副大臣は、とある人物に呼び出されていた・・・・
(つづく)