2ntブログ

あなたは私で、私は私?(5)

「あらら・・・本当に良いんですか~?これじゃあ、あなた・・・消えてしまいますよ?」
「消える?私がですか?」
「はい・・・」
「ふふふ・・・そんな事ないですよ!!」
「そうですか・・・なら良いのですが・・・では・・・ここ頂きますよ!!」
(ああ・・・しまった・・・なんで、こんなことになったんだ・・・これじゃあ・・・置く場所無いじゃないか~!!)
「あらあら・・・置く場所無いから、2回目のパスですね・・・では・・・最後に・・・あ!そのオセロ・・・頂きますね!」
持っていた、オセロを取られ、最後のマスにドールのオセロが置かれた・・・
「ふふふ・・・あなたの負けです・・・さあ・・・どうですか?負けた感想は・・・」
「あ・・・ああ・・・・」
ギ、ギ、ギ・・・・ギィ~・・・ギ、ギ、ギ・・・・ギィ~・・・・
「おお~そうでした・・・もう、話す事は出来ないんでしたね!!それは残念です・・・」
(な、なんで・・・なんで・・・こんな事に・・・お・・・俺・・・・お・・・お?あ・・・あれ?誰だったけ?私は・・・だれ?)
『ふふふ・・・なに言ってんの?私は、私でしょ!ふふふ・・・さあ・・・一緒になりましょうよ・・・ふふふ・・・』
ギ、ギ、ギ・・・・ギィ~・・・ギ、ギ、ギ・・・・ギィ~・・・・
「もう・・・これは、あなたには必要ない物ですから、私が頂いておきますからね!ふふふふ・・・」
そう言って、財布の中身を取り出して、現金やカードを抜き出していた・・・
(そ、そんな~・・・なんで・・・あ・・・なんで・・・こんな事に・・・・あ・・・あ・・・きえ・・・消えそう・・・あ・・・消ええる・・・き・・・え・・・・・・)
ギ、ギ、ギ・・・・ギィ~・・・ギ、ギ、ギ・・・・ギィ~・・・・
「ふふふふふ・・・こんなに旨く行くとは思いもよりませんでした・・・」
先程まで人であったドールが間接を鳴らし動こうとしている・・・
「さて・・・これから一生・・・展示品として働いてもらいますよ!!」

そして・・・
「ふふふ・・・さて・・・まずは、欲しがっていた、鎖とレースの猫セットを着せてあげましょうかね?」
(あ~あれ・・・欲しかったのよね?ふふふ・・・あれを着て、一度やってみたかったのよね~にゃん!!って・・・)
「ほらほら・・・これでよし・・・どうだ?」
鏡の前に立たせポーズを決める。
(ふふふ・・・かわいいにゃん!!これが私なのね!!ふふふ・・・)
「さ~て・・・次は・・・この着物でも・・・」
(着物!!うわ~!!あれも着てみたかったのよね~・・・ふふふ・・・)
「今度は・・・」
(ふふふ・・・楽しいわ!!でも、一人じゃ~寂しいわ・・・あ~誰か・・・私の友達になってくれないかな?)



後日話・・・
展示品をどうしても購入したい人物が現れ、仕方なく販売してしまった店主
その後、ドールをプレゼントされた娘は、肌身離さずドールに取り付かれたかのように、話しかけ遊ぶ毎日・・・
それから数日・・・
部屋に行くと、2体のドールがベットに腰掛けるように座っていた・・・
そして、その日以降・・・その家族を見かける者はいなかった・・・
捜査に入った警察の見解では・・・一家で夜逃げしたのではと・・・
家の中をくまなく捜査したが、出てきたのは、4体のドールだけだった・・・

ドール化の話は・・・永遠に続く・・・
人がいなくなるまでいつまでも、いつまでも・・・
もしかしたら・・・あなたの後ろにも・・・
ほら・・・

終わり?

コメントの投稿

非公開コメント

No title

i-179わくわく・・

No title

こんばんは、milda7さん!
この続きも、楽しみにしててくださいね!
試験が終わり、時間に余裕が出来たら、色々な事を、企み中です!!
プロフィール

0たか0

Author:0たか0
注意R-18です。
鏡(IF)の世界のお話へようこそ!
管理人の0たか0です。
ここでは、お気に入りの同人作品やサイトの紹介、
またまた、それに感化させられて自分自身で書いた小説を載せています。

(注意)このブログは成人向けの内容が入っていますので、
18歳未満の方や、内容に不快感をお持ちの方は、
もうし訳ありませんが、ご遠慮させていただいています。

リンクフリーです!

感想や何か話があると言う方は、掲示板の方に記載してください。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード