対テロ特殊部隊女人化編(36) 医務室の出来事 1
その頃駐屯地では
あの女医が電話をしていた。その相手は勿論伊集院であり何かの報告を受けていた。
「ふふ、分かりましたわ!!今回は我慢しますわ・・・・」
ピィ!!
「ふふっ、そろそろ来る頃ね!!いったいどんな風に女人化しているのかしら・・・」
医務室の奥にある女医専用の研究室へ行き、モニターの電源を入れた。
「う~ん・・・ここのカメラには~・・・え~っと・・・ここには~いない・・・・あっ!!いた、いた!!ふふふ、結構可愛いじゃない!!え~っとこのカメラの位置は?・・・ふふっ、もうここまで来てたんだ!!じゃあ始めましょうね!!」
そう言い、敵が侵入し何かを盗んだかのように見せる為、室内にある棚等を倒し始めた。
ガシャーン!!ガシャーン!!ガシャーン!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふ~・・・こんな物でいいかしら・・・ふふふ、後は~・・・・」
そう言い、医務室に戻って貴博が出て来る通路の出口を開け、メスを取りだし腕を少し切った。
「痛っ!!」
メスを投げ捨て、切り口から血が流れ出し出血を止めようと、もう片方の手で傷口を塞いで医務室の外に出て大声で叫んだ。
「キャー!!助けてー!!誰かー!!キャー助けてー・・・」
しばらくすると、その声を聞きつけた隊員達が慌てて向かってきた。
「どうしました?何があったんですか?三佐・・・・こっ・・・これは・・・大丈夫ですか?・・・直ぐに手当てをしないと・・・・医務室まで歩けますか?」
「ええ、大丈夫よ・・・ごめんなさい・・・・誰かが医務室にいたので、声を掛けたら急に・・・・」
「もう安心してください!!我々がいますから。」
そう言い、医務室へ戻ると
「えっ・・・・何?・・・何これ・・・・嘘!!私の研究室が・・・・あっ!!まさか・・・・あのデーターが・・・・」
腕を押さえながら研究室へ走って行き、入ったところで座り込んだ。
「嘘・・・・何これ・・・・」
医務官の後を追ってきた隊員が荒らされた研究室を見て
「これは・・・・酷い・・・・ですが落ち着いて下さい。・・・・・まず手当の方をしないと・・・」
「え、ええ・・・」
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「一先ず、これで大丈夫だと・・・」
「ええ・・・ありがとうございます。・・・・」
身体を小刻みに震わせている様に見せかけ、包帯で巻かれた腕を見つめ何かを思い出したかのように立ち上がった。
「あっ!!そう言えば・・・・」
医務官が急に立ち上がって大きな声を出した為驚く隊員。
「どっどうしました!!」
「ええ・・・そう言えば、私を切った犯人が逃げ込んだ場所を見たんです!!」
「ええ!!じゃあ、すぐに刑務に知らせないと!!」
そういい携帯を取り出し電話を掛ける。
「あっ!!**中隊の**2曹ですが、先程、医務室で医務官が襲われ被害が・・・その犯人は未だ逃走中です。今すぐ・・・」
要件だけ言い、電話を切ろうとした時に合わせ、犯人の情報を思い出したかの様に、
「待って!!そう言えば、犯人は拳銃の様な物を手にしていた様な気が・・・・」
「あっ!!後、三佐が言うには、敵は拳銃を所持している模様です!!」
電話の向こうでは直ぐに対応がされ、現場を確認する為に武装した隊員がこっちへ来ると言っていた。
「もうすぐ刑務が来ますから安心してください!!すぐに犯人も捕まることでしょう!!で・・・その~・・・・」
「はい?何でしょう?」
「いっ、いえ~あのですね・・・・出来れば・・・・危ないと思うので・・・・三佐の携帯電話番号を・・・・」
「ふふふ、まぁ~、なんて冗談が好きなお方なんでしょうかしら?別に私のき携帯電話の番号じゃなくても良いじゃないかしら?」
「がっはっはっ~・・・そっ、そりゃ~そうですよね~・・・ははは、は~・・・・やっぱ~無理か・・・」
頭をかきながら断られた恥ずかしさを笑ってごまかし、何かを呟きながら医務室の外へ出て行ってしまった。
「ふふっ、そんなに落ち込まなくても、貴方には私の研究用モルモットとして有効利用させてもらいますから・・・・ふふふ」
不敵な笑みをこぼし、この先の事を頭の中で想像しながら呟く医務官だった。
(つづく)
あの女医が電話をしていた。その相手は勿論伊集院であり何かの報告を受けていた。
「ふふ、分かりましたわ!!今回は我慢しますわ・・・・」
ピィ!!
「ふふっ、そろそろ来る頃ね!!いったいどんな風に女人化しているのかしら・・・」
医務室の奥にある女医専用の研究室へ行き、モニターの電源を入れた。
「う~ん・・・ここのカメラには~・・・え~っと・・・ここには~いない・・・・あっ!!いた、いた!!ふふふ、結構可愛いじゃない!!え~っとこのカメラの位置は?・・・ふふっ、もうここまで来てたんだ!!じゃあ始めましょうね!!」
そう言い、敵が侵入し何かを盗んだかのように見せる為、室内にある棚等を倒し始めた。
ガシャーン!!ガシャーン!!ガシャーン!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ふ~・・・こんな物でいいかしら・・・ふふふ、後は~・・・・」
そう言い、医務室に戻って貴博が出て来る通路の出口を開け、メスを取りだし腕を少し切った。
「痛っ!!」
メスを投げ捨て、切り口から血が流れ出し出血を止めようと、もう片方の手で傷口を塞いで医務室の外に出て大声で叫んだ。
「キャー!!助けてー!!誰かー!!キャー助けてー・・・」
しばらくすると、その声を聞きつけた隊員達が慌てて向かってきた。
「どうしました?何があったんですか?三佐・・・・こっ・・・これは・・・大丈夫ですか?・・・直ぐに手当てをしないと・・・・医務室まで歩けますか?」
「ええ、大丈夫よ・・・ごめんなさい・・・・誰かが医務室にいたので、声を掛けたら急に・・・・」
「もう安心してください!!我々がいますから。」
そう言い、医務室へ戻ると
「えっ・・・・何?・・・何これ・・・・嘘!!私の研究室が・・・・あっ!!まさか・・・・あのデーターが・・・・」
腕を押さえながら研究室へ走って行き、入ったところで座り込んだ。
「嘘・・・・何これ・・・・」
医務官の後を追ってきた隊員が荒らされた研究室を見て
「これは・・・・酷い・・・・ですが落ち着いて下さい。・・・・・まず手当の方をしないと・・・」
「え、ええ・・・」
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「一先ず、これで大丈夫だと・・・」
「ええ・・・ありがとうございます。・・・・」
身体を小刻みに震わせている様に見せかけ、包帯で巻かれた腕を見つめ何かを思い出したかのように立ち上がった。
「あっ!!そう言えば・・・・」
医務官が急に立ち上がって大きな声を出した為驚く隊員。
「どっどうしました!!」
「ええ・・・そう言えば、私を切った犯人が逃げ込んだ場所を見たんです!!」
「ええ!!じゃあ、すぐに刑務に知らせないと!!」
そういい携帯を取り出し電話を掛ける。
「あっ!!**中隊の**2曹ですが、先程、医務室で医務官が襲われ被害が・・・その犯人は未だ逃走中です。今すぐ・・・」
要件だけ言い、電話を切ろうとした時に合わせ、犯人の情報を思い出したかの様に、
「待って!!そう言えば、犯人は拳銃の様な物を手にしていた様な気が・・・・」
「あっ!!後、三佐が言うには、敵は拳銃を所持している模様です!!」
電話の向こうでは直ぐに対応がされ、現場を確認する為に武装した隊員がこっちへ来ると言っていた。
「もうすぐ刑務が来ますから安心してください!!すぐに犯人も捕まることでしょう!!で・・・その~・・・・」
「はい?何でしょう?」
「いっ、いえ~あのですね・・・・出来れば・・・・危ないと思うので・・・・三佐の携帯電話番号を・・・・」
「ふふふ、まぁ~、なんて冗談が好きなお方なんでしょうかしら?別に私のき携帯電話の番号じゃなくても良いじゃないかしら?」
「がっはっはっ~・・・そっ、そりゃ~そうですよね~・・・ははは、は~・・・・やっぱ~無理か・・・」
頭をかきながら断られた恥ずかしさを笑ってごまかし、何かを呟きながら医務室の外へ出て行ってしまった。
「ふふっ、そんなに落ち込まなくても、貴方には私の研究用モルモットとして有効利用させてもらいますから・・・・ふふふ」
不敵な笑みをこぼし、この先の事を頭の中で想像しながら呟く医務官だった。
(つづく)