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ジャーナリストの運命 (23) 籠の中で逃げ回る

ピシュ~・・・・

カツカツカツ!!

調整ルームを出ると、数人の警備員がこちらに走ってくる足音が聞こえてきた・・・

「チッ!こ、こちだ!!」

PDAで地図を確認し先導する真樹夫・・・

「こっちの廊下を・・・そして・・・この角に隠れていれば・・・」

そう言い、腰をかがめ隠れていると・・・

「フフフ・・・そこにいるのは・・・分かっているわ・・・撃たれたくないのなら・・・出てくることね・・・」

拳銃を構えて歩いてくる警備員・・・

「くっ!!駄目か!!なら・・・」

ピシュ~・・・

すぐ横にあるドアを開けて部屋に入る・・・

「こっちだ!!」

部屋に入るなり、すぐ、机の上に上がって通風孔のパネルを取り外す真樹夫・・・
瞳をあげて・・・そして、女人化した章を・・・そして・・・上る前に他の換気口のパネルを数箇所外して、先程の通風孔に上り、パネルを元に戻す真樹夫・・・

「さあ・・・こっちに・・・」

ズズズーーーーズズズーーー・・・・・

ゆっくりと最小限の音で天井を這って逃げる・・・
そして、ある休息室に出て・・・

「ここなら・・・大丈夫だ・・・すこし・・・休んで・・・」

3人が腰を下ろそうとした時・・・休息室の戸が開き・・・

「ふふふ・・・何処に逃げても・・・同じ事よ・・・観念しなさい・・・」

と、警備員数名が入ってきた・・・

「くっ!!」

ドシッ!!ドシッ!!ドシッ!!

警備員達が銃を構える前に、真樹夫は突進して彼女達を気絶させた・・・

「な、なぜ???逃げるところが分かる?何故だ!!」

逃げても、逃げても・・・隠れても、隠れても見つかってしまう・・・

「あ!!・・・あの~・・・こ、これ・・・もしかして・・・」

章がポケットに入っていた小型の発信機を見つけて取り出す・・・

「そ、そうか・・・これで・・・」
「ご、ごめんなさい・・・わ、私・・・・気がつかなくて・・・・」

目をウルウルさせて謝る章・・・

「いや・・・君のせいじゃない・・・それに・・・これさえなくなれば・・・逃げ切れる!!ありがとう・・・」
「そ、それじゃあ・・・・これさえなければ・・・」

手に持っていた発信機を床に投げつけて、踏みつけて壊す・・・

「ふふっ!!これで良いのね?」

(もう少し人を疑う事を知った方が良いわよ・・・ふふふ・・・後でみっちり、身体に記憶させてあげるわ・・・)

少し微笑み真樹夫を見る章・・・
男だと分かっていても、照れてしまう真樹夫だった・・・
それから、部屋を出て逃げる・・・
しかし・・・
上に行こうとするが・・・エレベーターどころか階段も非常扉やシャッターが閉まり行き止まりになっていた・・・・

「くっ!!こ、これじゃあ・・・ど、どうすれば・・・・」

うなだれて落ち込む真樹夫

(ふふふ・・・そろそろいい頃ね・・・)

真樹夫の後ろでニヤリと笑って話し始める瞳・・・

「そ、そう言えば・・・・確か・・・あの後・・・聞いた話なんですが・・・地下道があって・・・その地下道・・・地上に繋がっているとか・・・そこから逃げれば・・・」

怖がる振りをして、言った・・・

「しかし・・・そこも・・・こうやって閉じられていたら・・・それに・・・警備員の人数も・・・」

反論する真樹夫

「大丈夫と思います!!だって・・・私達は上に逃げようと各階を上がってきました・・・それに・・・警備員だって上に上がって来ているみたいですし・・・先程までいた場所に戻ってくるなんて・・・思わないと思いますし・・・・」
「そ・・・・それも・・・・そうだな・・・・わ、分かった・・・なら・・・地下道から逃げよう!!」

そうして、瞳の先導で地下に下がって行き・・・・

(フフフ・・・・後は・・・・あの部屋に入れれば・・・・)

真樹夫の背中を見つめ口をニヤッとさせて微笑む章だった・・・

地下に戻り、奥の奥に入り込んで・・・

「あそこよ・・・あの扉の向こうに・・・・」

一つの扉を開けて・・・

ギィィィィィィ~~~~~~~~

続く

テーマ : 小説
ジャンル : アダルト

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