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ジャーナリストの運命 (6) 準備!!

正面からの張り込みは不可能に近く、意味も無いので、研究所の反対側の山にテントを張って調査を・・・
黙々と、準備をする二人・・・
暗視眼鏡にカメラ・・・集音マイクに飛距離計・・・
色々な道具をセットする・・・
ふと、いつもあるものが無い事に気が付く・・・

「あれ?今回は、無線装置の方は使わないんですか?こっちの方が最新で使いやすいと思うのですが・・・」
「ああ・・・無線は何処で受信されているか分からん・・・その点・・・こっちの有線だったら漏れる心配もなく、隠せば見つかる可能性も低い・・・性能が低くても信用性は抜群だ!!」
「はぁ~・・・そうだったんですか~・・・」

またまた、呆気に採られる刀也だった・・・

(本当にジャーナリスト?なんだろうか・・・今でも、もしかして・・・公安の人なんじゃ~・・・)

「よし・・・これで良い・・・後は時間が過ぎるのを待つだけだ!!」
「じゃあ・・・自分も・・・」
「いや・・・お前は、明日、明るくなったら村に戻れ!」
「え!!も、もしかして・・・や、やっぱり・・・じ、邪魔なんですか?」
「いや・・・もう一つの方を確認してきて欲しい・・・」
「もう一つ?」
「ああ・・・この村の事件だ!!」
「事件?」
「昨年から頻発している蒸発事件だ!」
「ああ・・・あの蒸発事件・・・ですか?」
「そうだ!仕事に行くと言って出かけた成人男性が帰って来ないとか・・・休憩所のトイレに入ったきり出てこなくなって、確認したら誰もいなかったとか・・・それを確認してきて欲しい・・・場所の地図と男性が消えた所にチェックは入れているから・・・後・・・身内の話も聞いてきてくれ!あの研究所との関係は、あるのか?無いのか?を・・・多分、1週間はかかるだろう・・・だから、ここには1週間後に来てくれ!」
「分かりました・・・じゃあ・・・テントは・・・・」
「そのままにしておいてくれ!もし、見つかっても、2人以上いると思わせられるからな・・・」
「ああ~それで・・・自分のは3人用のテントだったんですね!」
「そういう事だ・・・」
「分かりました・・・では、行ってきます!!」
「ああ・・・頼む!気をつけろよ!」
「はい!マキさんの方も気をつけて下さい・・・」
「ああ・・・・」

そう言って分かれた・・・

続く

テーマ : 小説
ジャンル : アダルト

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