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差出人不明のメール (4) 掟

そして、数週間後・・・
「ふふふ・・・どうかしら・・・考えは決まったかしら?」
どの様な人物なのか顔もはっきり見た事のない管理人の質問に・・・
「は・・・は、い、・・・な、なります・・・なりますから・・・命だけは・・・」
聞こえるか聞こえないかの震えた声で答えた・・・
「ふふっ・・・そう・・・家族の一員になるのね・・・そう・・・分かったわ!!」
そう言うと、固定されていた道具を取り外した・・・しかし、未だに止血バンドのような物は両手足の付け根に取り付けられたままに・・・
「えっ?じゃあ・・・あたし・・・これからは・・・じゆう?・・・元に戻れる?」
自由になれた喜びもつかの間・・・
「ええ・・・貴女も家族の一員として認められたからには、この屋敷の掟に従ってもらいます・・・」
「えっ?掟・・・?」
「はい・・・掟です・・・貴女はその身体で、これから一生涯この屋敷内で暮らしてもらいます・・・外出も許しません・・・そして・・・」
顔を耳元に寄せて小さな声で、
「ここの屋敷内にいる家族の殿方の性欲処理をして頂きます・・・」
と・・・
「えっ?・・・・・な・・・・何?」
何を言ったのかは理解出来てしまったが、直ぐに脳内で拒否反応を起して・・・
「分かりませんか・・・?」
管理人と言う人物が冷たい氷のような視線でこちらを見つめる・・・
(痛い・・・視線が刺さるように痛い・・・身体が・・・動かない・・・このままだと・・・
このままだと、本当に私・・・家族の一員にされて・・・いや!!そんなのいや!!嫌よ!!絶対に嫌!!何で私がこんな目に・・・)
どうしようか考えているとふと管理人の後ろに扉が見えて開いているのを確認した。
(あっ!!開いてる・・・あそこの扉・・・開いてるわ!!逃げれる!!必死に走れば逃げれるわ!!で、でも・・・私・・・何も来ていない・・・裸じゃあ・・・・でも・・・このままじゃあ~本当に・・・よし!!チャンスを見つけて!!)
「えっ!・・・わ・・・分かり・・・ました・・・で、でも・・・」
逃げるチャンスを探しながら話す
「なんでしょうか?」
「わ、私・・・」
「えい!!」
ゴツッ!!
「うぐううううう」
ベットに取り付けてあった、ステンレス製のポールを思いっきり引っ張り取り外し、管理人の頭を叩こうとしたが、今まで寝たきりだったため、手元がぶれて肩に当たった・・・
(よし!!今よ!!)
痛みでうずくまっている管理人の横を急いで走り去ろうとしたが・・・

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