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伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (24) 彩のお仕事って?

「雅憲君、頼むわ~・・・」

「はい、はい、はい、っと~・・・」

そう言い、雅憲はインターホンの受話器を取りに行った。

カチャッ!!

「はい、河西法律事務所ですが・・・」

「昨日伊集院様より注文があった、お弁当を・・・・」

「あっ!!はいはい・・・お願いします・・・今、玄関の戸を開けますので・・・」

(?・・・どっかで聞いた声のような・・・・)

カチッ!!

「こんにちは~・・・・○○弁当です~・・・」

「えっ?なんで・・・君が?」

そう・・・そこにいたのは、昨日会っていた彩だった。

「ふっふっふ~・・・・驚いた~?私ここでお仕事してるの~・・・」

「へ~・・・そうなんだ~・・・あっ・・・そうだ、そうだ!・・・所長に~・・・」

そう言って、所長に彩を紹介しようとしたが、

「ごめ~ん・・・まだ配達あるのよ~・・・」

両手を合わせ合掌して誤る彩、

「そっか~・・・仕方ないね・・・じゃ~・・・また・・・あっ、そうだ!!きょ・・」

と、今日の事を話そうとした瞬間、彩の表情が急に変わり、気が付くと耳元で・・・

「昨日の事は言っちゃ~駄目よ・・・それに、これからの事も・・・くすっ!私の事も言ったら・・・・もし~・・・・だったら解るわよね~?ふふふ・・・」

人が入れ替わったかのような感じで、冷たい感じの威圧感を出して囁かれ、何が何だか分からなく、

「えっ・・・・あっ・・・・う・・・うん・・・わかった・・・・」

「ふふふ・・・・じゃあまた、明日来ますから・・・よろしくお願いしますね・・・」

そう言って、彩は戻っていった。

(さっきは、何だったんだろ~・・・一瞬、彩さんじゃない様な気が・・・怖かったな~・・・)

「まっ・・・いいか~・・・・あっ・・・弁当・・・持っていかなきゃ・・・」

彩に、手渡された弁当の入った箱を持って、事務所に戻っていった。

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