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ジャーナリストの運命 (2) 仕事場

数ヶ月前に遡った、ある日

この会社に入社して10年が過ぎた・・・
今では、社内では一人前の即戦力として活躍していると・・・・
言いたいところだが、まだ、目が出ていない・・・
入社当時から教育係として担当している上司の真樹夫さん、
自分と入社歴が2年しか違わないのに、物凄い働きぶりだ!!
政治から企業まで色々な悪事を見つけては、数々のスクープをものにしている・・・

自分らは、真樹夫先輩と組んで、数ヶ月前から、ある研究所で人体実験をしている噂を聞きつけ調査をしている・・・
しかし何の手掛かりもなく・・・
ただ、この研究所が出来てから、数名の男性が行方不明になったという情報を聞き出し、真相を調べていた・・・

「刀也!!今日から張り込みだ!!テントの用意は出来ているか?」
「え?き、今日・・・から・・・ですか・・・?」
「・・・ああ・・・今日からだ!!・・・お前・・・昨日の会議・・・何聞いていたんだ?」
「えっ・・・・あ・・・あ~・・・」
(しまった~・・・昨日の会議・・・前日・・・徹夜でゲームしていて・・・一応~睡魔と格闘はしたんだけど~・・・負けて・・・・あの会議の記憶が・・・・)
「まっ!今は俺と組んで一緒に行動しているが、お前一人で行動するるようになったら、会議で、まぶたの裏の鑑賞は止めた方が良いぞ!!しかも合唱付で・・・」
「あ・・・・は・・・はい・・・・」
(や、やっぱり・・・バレてた~・・・・えっ?が、合唱?も、もしかして・・・いびきまで・・・・)

顔を青くして呆然と立っている刀也だった・・・

「おいおい・・・俺の話し聞いていたのか~?」
「えっ?あっ!!て、テントでしたよね!!」
「ああ・・・早く準備してくれ!!」
「はい!!総務課に行って借りてきます!!」
「ああ・・・それと、スリーピングに張り込みセットもだぞ!!」
「はい!!じゃあ、行ってきます!!」

タッタッタッタ・・・・・

慌てて事務所を後にする刀也・・・
背中から、真樹夫先輩が大きな声で、

「スリーピングは、冬用だぞ!-12℃対応のだぞ!!」
「はい!!分かりました!!」

聞こえるように大きな返事をして総務課に向かった・・・
真樹夫先輩は昔から出版業界に居たわけではない・・・
確か・・・と言うか・・・社内の噂だが、昔は公安の仕事をしていたらしいそうだ・・・
何でも、存在しない部署にいたとか・・・そこで、色々な情報を収集し操り、捜査をしていたそうだ・・・
なんで、この会社に入ったのか、口を揃えて全社員は不思議がる・・・
自分も、そう思う・・・
何でなんだろう・・・?
きっと何か深い事情があったに違いない・・・

続く

テーマ : 小説
ジャンル : アダルト

ジャーナリストの運命 (1) 突然の電話

登場人物

出版社の上司          真樹夫(まきお)
その部下で主人公        刀也(とうや)
研究所の工作員に誘拐された一人 晃(あきら)
その妹             瞳(ひとみ)
???             晃子(あきこ)
???             マキ
???             香多奈(かたな)



リリリ~ン♪~・・・リリリ~ン♪~
真夜中に携帯電話のベルが鳴り響いた・・・

(うっ!ううう~~~~誰だ~・・・こんな夜中に~・・・・)
布団の中で丸くなり、携帯電話を開き画面を見ると・・・
(ん? マキ(真樹夫のあだ名)さんからだ・・・なんでこんな時間に・・・)
そう思い、電話に出た・・・

「はい・・・ もしもし・・・どうしたんですか?こんな時間に・・・・」
寝ぼけながら理由を聞こうとしたが・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

返事が無い・・・

「マキさん?マキさん?どうしたんですか・・・?」

「・・・・・・・・刀也(とうや)・・・・・今俺が扱っている事件・・・あれはもう忘れろ・・・」

「へ?・・・事件???・・・忘れろって・・・?」

「ああ・・・ここまで規模が大きいとは思わなかった・・・うかつだった・・・」

「規模が大きい?うかつ?いったい何言ってんですか?事件って・・・あの研究所の調査で・・・え~っと・・・・」

「やはり・・・俺の見込んだ通りだった・・・この研究所で人体実験は行なわれていた・・・そして・・・今その証拠を見つけた・・・だが・・・・・・・・」

「おい!いたぞ!!こっちだ!!」
「そこに隠れているのは分かっている!!早く出て来い!」

電話の向こうから誰かに追い詰められている様子が分かった・・・

「マキさん!!いったいどうしたんですか?もしかして・・・見つかった・・・?だ、大丈夫なんですか?」
その事を知り、一瞬で目が覚める刀也

「ああ・・・多分・・・今は・・・な・・・。刀也!!・・・これだけは忘れるな!この研究所には手をだすな!それに、俺がいなくなっても復讐をしようなんて無茶はするな!!いいな!!」

「え?手を出すな?いなくなる?復讐?な、何の事です?」
何の事か聞こうとしたが、電話の向こうからは・・・

「おい!見つけたぞ!手こすらせやがって・・・・・・・・・携帯で・・・・」
「ガチャッツ!!バシッ!!バシッ!!」
「プーッ、プーッ、プーッ、プーッ、プーッ、・・・・・・・・・・」

電話が壊されたのか?急に通話が途切れた・・・
その日から、マキさんの消息は、分からなくなってしまった・・・
マキさんは今、何処で何をしているのだろう・・・
どこかで生きている事を願って・・・

続く

テーマ : 小説
ジャンル : アダルト

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