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伊集院の逆鱗に触れた河西弁護士 (4)  嘘でしょ?

・・・・・数日前・・・

カラン、カラン~♪

「いらっしゃいませ・・・・お一人ですか?」

「あっ!はい・・・」

「ではこちらで・・・・」

「どうも~!・・・・・ふ~・・・今日も疲れたな~・・・何、飲もうかな~?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「まっ、とりあえずビールお願い!!」

「かしこまりました・・・」

「多分、この調子だと~今年も駄目かな~・・・・来週・・・・だもんな~・・・あ~あ・・・前回の試験が終わった時、この一年きちんとやれば受かると思ってたのに・・・気が付いたら・・・は~ぁ~・・・まっ、仕方ないか~・・・今年は諦めて来年に!・・・」

「どうぞ」

「ありがと~♪さ~て、考えても無駄だし、まずは飲むか~」

グビッ・グビッ・グビッ・・・・・・・・・・・

「ふ~・・・・いや~やっぱ~この最初の一杯が良いんだよね~・・・・あ~あ・・・良い事無いかな~・・・・」

独り言を呟いていると、カウンターに女性一人で飲んでいる姿が目に入った。

「おっ!!なかなかの美人じゃん!!」

そう言って、気付かれない様に近付いて行くが、その一言は彼女にとどいていた。

「あっ!!すいません・・・お一人で?・・・・」

「ふふっ・・・・今はそうよ・・・・」

「えっ?今????」

「ええ、待ち合わせしてるのよ!!」

「あ~・・・・待ち合わせ・・・・ね~・・・・これは・・・失礼しました・・・」

待ち合わせじゃ~しょうがない・・・仕方なくさっきまで座っていた席に戻ろうとした時、

「ふふふ、気にしなくていいわよ・・・まだ来る気配ないみたいだから、それまで一緒にどうかしら?」

と言う、思いもよらない返事がきた。

「えっ!!良いんですか?・・・でも・・・後から来た相手に・・・・」

「ふふふ、大丈夫よ!!一緒に飲む相手も女性だから・・・それに男性と飲むのって久しぶりだから・・・・ここまで言わせておいて断るなんてしないわよね?」

「もっ・・・もっちろん!!是非ご一緒させていただきます・・・」

(えっ?まじ!!まじでこんな美人が誘いにのったなんて・・・う、うそだろ・・・)

こんな美人と一緒に飲める機会はめったに無いと思い、しかし大いに喜ぶのはちょっと・・・・と思い、喜びを我慢して・・・

「ふふふ、じゃあ、あっちの席に移りましょう」

「ええ・・・」

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